年始早々、ベッキーのスキャンダルやSMAP解散など週刊誌を賑やかしてますが、政治ネタで言えば「衆参同日選」が一つの注目の的ではないでしょうか。

どの報道も「衆参同日選」の可能性が極めて高いとい伝えておりますが、私はその可能性は低いのではないかと思います。ただ、「同日選」はなくても今年中の衆院解散総選挙は高いのだと思います。

衆院の解散権は総理が持ってますので、総理が有利だと判断した時にそのカードは切られるので「衆参同日選」が有利だと判断すればその決断をするでしょうが、過去の衆参同日選は何の参考にもならないのではないでしょうか。1986年に中曽根内閣の下で「衆参同日選」が行われておりますが、当時の衆参の選挙制度と現在の衆参の選挙制度は大きく異なります。当時は衆院は中選挙区制、現在は小選挙区そしてそこに比例代表もあるわけです。参院は選挙区と拘束型名簿の比例代表だったものが、現在は選挙区と非拘束型名簿の比例代表制となっております。「衆参同日選」になれば、「個人名、政党名、個人名、政党名もしくは個人名」と有権者にとってわけわからない選挙になりますので、そのようなリスクをおかすような事を果たしてやるでしょうか?また、一票の格差是正の「7増13減」の調整も大きな問題となってくるでしょうから、今の「1強」体制を維持しつつ、ベストなタイミングで解散を打つというのが流れなのではないでしょうか。

ただ、政治は一寸先は闇ですし、今年行われる宜野湾市長選や北海道4区の補欠選挙次第ではどのような展開になるか分かりません。また、野党共闘が脅威になってきた時は敵が強くなる前にという戦略で解散総選挙となる可能性もあるでしょうが、野党共闘も政権にとってまだまだ脅威ではないのではないでしょうか。

ただ、選挙は常在戦場なので「いざ、鎌倉!」に備えて常日頃から準備運動だけは怠ってはいけません。