安保法案を巡って慌ただしくなってきております。

どうしても、成立させたい与党と徹底抗戦を辞さない野党といった構図のようですが、やはり多くの国民がこの法案を理解していない中、今国会成立に大多数が反対している中、やはりもっと慎重になるべきではないかと思います。ここで一つのポイントですが、世論調査で明らかになっているように大半の国民は安全保障法案の必要性は同時に理解しているわけであり、拙速に成立させようとする今の政治の姿勢に反感があるのかもしれません。

ただ、政治は数であり、その政治を動かせるのは選挙という民主主義のルールしかないのも事実であります。そして、同時にどこかで結論を出さねばなりません。そして、採決を行えば数で勝る与党が有利であり成立させる事にもなります。

安保法案に対して徹底抗戦を貫くという野党の国会戦術を理解しないわけではないのですが、ここまで数の力に差がある中で、その野党が描いている徹底抗戦による廃案というのは現実問題として可能なのかは疑わざるえません。

参院での首相に対する問責決議や、衆院での首相に対する不信任案にしても、数で劣ってる野党がどうやったら可決させる事ができるのでしょうか?それは、不可能であり、それを乱発すればそのカードというのは今後ますます弱っていくのではないでしょうか。

野党の議員が、あらゆる手を使って安保法案を廃案に導くための徹底抗戦を貫くというのであれば、野党の議員が集団で議員辞職するというのがインパクトも大きく、それこそ、この安保法案に関して国民の信を問う事になるんではないだろうか?

残念ながら、そこまでの気骨のある徹底抗戦ではないのではないだろうか。

それが、出来ないのなら民主主義のルールに沿って反対の意思を示し、次の選挙で勝利し、ひっくり返す以外方法はないのではないだろうか。

やるのであれば、意味のある抵抗をしなければいけないし、
出来ないのであれば、民主主義のルールに則り、国会の悪しき慣習を変えていかねばならないのではないか。