自民党内で行われた勉強会で講師や出席議員から相次いだマスコミに対する圧力ともとられる発言が波紋をよんでいる。また、責任者に対する処罰も行われた。

これに前後して自民党内の別の勉強会では安保法制に対して異を唱えてる講師をよぼうとしたら、これまた圧力か「国会が空転しているため」と理由になってない理由でその会がキャンセルになったらしい。

それにしても、この国の公の場で「何でも言っていい」という空気と「異に存わない事は言えない」という空気のバランスが崩れてきているのではないだろうか?

自民党内の勉強会で、おまけに公式に色々なメディアにアナンスしている上で、安易に次々と公権力を持つ国会議員が発言する事は問題というよりも「資質」に疑いの目を持ちたくなる。

ただ、同時に少しでも問題発言をすれば徹底的に批判する風潮も、自由な意見を言えなくなる雰囲気をつくるのではなかろうか?

また、講師の方の発言は問題があるにせよ民間人の発言であり、政治家と民間人の発言にはどこかで線を引かなくてはいけないのではないだろうか。

また、別の勉強会中止で起こった「批判を言う事は許さない」といった雰囲気や、執行部に逆らいたくないといった雰囲気も、この国がなんとなく全体主義に向かっているのではないかと思わせる。

講師予定だった小林氏が朝日新聞の取材に対して

「勉強会の中止については「国会が空転しているから」という説明があっただけだ。その理由ならば、なぜ安倍首相シンパの会合は(同じ日に)できて、リベラル派の会合は開けないのか。「ああ、負けたんだな」と思う。小選挙区制によって、執行部の抵抗勢力になるのが怖くなったのでしょう。自民は全体主義になっている。」

と述べているが、執行部が怖くて負けたのだと思う。さらにいえば、そういった政治家に国民を守れるのかと疑いたくなる?


http://www.asahi.com/articles/ASH6T4RNHH6TUTFK00F.html?ref=yahoo


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