昨日、大阪維新の会と維新の党は党所属の上西小百合衆議院議員を除籍処分にする事を決定しました。

報道に対して、私的旅行だったのかどうかは私には分かりません。

ただ、国会議員を経験した人間から言わせていただくと、病欠で本会議を欠席しておきながら当日に地元に戻る事が可能なのかというと疑問に感じます。

私自身は、委員会も本会議も一度も欠席をした事がありませんでした。採決にて政治の方向性を決める権限を議員は主権者である国民の代理としてやらせていただいているからです。代議員である政治家の最大の役目なのかもしれません。

今回の上西議員の行動だけでなく、多くの議員が本会議を欠席したりする姿を見てまいりました。いつの間にか、世間の常識と永田町の常識がかけ離れてしまっているのかもしれません。

大阪維新の会の橋下代表は上西議員について「(初当選から)2年で変わるもんです。完全に永田町の感覚になっています」と言われておりますが、私は国会議員に対するまわりの扱い方が国会議員の心を変えさせるのかもしれないと思います。

飛行機ではスーパーシート、新幹線ではグリーン車。飛行場ではVIPラウンジ等々、周りが国会議員に対してVIP待遇にし、普通とは違う環境を作りだしております。

私が国会議員になったのが31歳の時でした。自分なりに感じたのが、「この歳で厚遇を受ければ、必ず天狗になってしまう。」と感じました。だから、私は毎週の地元との往復でもスーパーシートは使いませんでしたし、羽田に着いても会議などで時間がギリギリの時以外は特別出口を使わないようにしていました。

人というのは、面白いもので、周りの環境が変われば、本人がよほど意識をしていない限りは自然と悪意のないままに心も変わるものだと感じます。

そのような意味では、「初心忘るべからず」が大事なのではないでしょうか。

また、これは「無投票選挙区」とも関係するのかもしれませんが、常に選挙で審判を受けて、緊張感を保つ事が、より良い政治家を生み、より良い政治を作り出すのだと思います。

私たち維新の党は、常に納税者の視点に立ち、間違っている事は間違っていると主張してまいるとともに、身内に対しても厳しい態度で挑んでまいります。