先日、朝日新聞は慰安婦問題の重大な証言と言われていた吉田清冶氏の証言「吉田証言」が嘘だったという事を認めた。

この吉田証言に関しては、これまでも歴史家の間でその信憑性が疑われていており、ついに朝日新聞がその誤りを認めた格好になる。

ただ、この朝日新聞が吉田証言を認めた背景には、この吉田証言を切る事により、慰安婦論争を新たな局面に持ち込もうとしているのではないでしょうか。

そのような中、報道各紙が朝日新聞を鬼の首をとったように攻めるが、慰安婦問題は最近は論調を変えてきてるい紙もあるが、過去にはこれに同調する動きが他の紙でもあったのは事実であるし、世界の慰安婦論争が日本の主張とは違った角度で張られているのを考慮して議論を展開しなければならないのではないだろうか。

そのような中で気になるのが、月刊「WILL」の花田編集長が朝日新聞の痛烈な批判をされている事だ。

確かに、慰安婦問題を巡る朝日新聞の報道姿勢は問題があるし、事実を捻じ曲げている上では許されない行為だ。

しかし、それは花田氏にも同じようにいえる。

彼は「マルコポーロ」の編集長をしていた時に「ナチスによるユダヤ人虐殺はなかった」という記事を載せ、国際的非難にさらされ「マルコポーロ」は廃刊に追い込まれた。

記事は別の方が書かれたものだが、雑誌は編集長の権限でその記事の採用が決まる。

彼も朝日新聞の犯した罪とは、ほぼ大差はないのではないだろうか?

彼に朝日を叩く資格はないし、そんな彼が慰安婦問題を語れば語るほど事実は嘘だと思われるのではないだろうか?

慰安婦論争から彼を排除しなければ、日本はまた苦しい立場に追い込まれるだろう。

ちなみに、個人的には花田氏の論調などは好きな方です。
ただ、彼がでてくる事によって、慰安婦問題に関する主張が、これまたねつ造なんじゃないかと思われる可能性は排除しなければならない。