東京都議会で起こったセクハラ発言で発言者の一人である鈴木章浩都議が名乗り出て謝罪した。鈴木都議は「結婚した方がいいんじゃないか!」という発言は認めたものの、「産めないのか!」等の発言に関しては自身の関与を否定されました。

この謝罪会見等を報道でみて感じたのは、「トカゲのしっぽ切り」的な感じがするのは私だけではないと思います。

セクハラ発言にその優劣はないのだろうが、「産めないのか!」等の発言が公然と議会内で住民の代表者である議員から次々とでてくる事は不妊で悩む人々をどれほど苦しめる行為だろうか。そのような意味では、「結婚した方がいいんじゃないか!」の発言よりも「産めないのか?」等の発言の方が悪意性があると感じます。

「結婚した方がいいんじゃないか!」という発言の他に、「産めないのか?」等の発言があったのは事実であります。

そして、その発言は当初から指摘されているように、自民党側から聞こえてきたという事実。

鈴木議員が名乗り出るまで、自民党側は発言の関与を否定しておりました。また、名乗り出た後も、吉原幹事長は鈴木氏の発言を後ろにいたのに聞こえなかったと言われております。

議会経験者として、一つ言えるのは、マイクが拾ってるような野次が聞こえなかったというのはありえません。

そこまでして、何をかばいたいのか?なぜ、保身に走るのか?気になるところです。

もともと、鈴木議員自体 この問題が発覚後から発言者として名前があがってたにもかかわらず、「私ではない」、「もし、私だったら謝罪しなければ」、「誰が私だって言ってるんだ!」等々と否定をし続けた。

自発的に白状したというよりも、白状させられたといった感じではないだろうか。

政治家が公然と差別的な発言をし、自分の発言を嘘で否定しつづけ、子どものような言い訳じみた釈明をし、そして、責任を取らない。更に言えば、その近くの人にいた人々も聞こえたにもかかわらず「聞こえなかった」と保身に走り、そして更に深刻な発言をした者は未だは名乗りでず、これで幕引きをはかろうとしている。

こんな政治の姿を見て、誰が政治を信頼できるのでしょうか?

この問題が更に、日本の政治不信に拍車をかける事は残念でなりません。

ただ、事の本質は野次うんぬんの問題ではなく、公然と議会人が議会内で差別的発言が出来る日本の姿勢に国内外から疑問の声があがってる事態だけに、うやむやにはして欲しくないです。


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