中国という国はどこまで国際法が通じない国なんだろうと思ってしまいます。


1930年代の船の賃借を巡る裁判で商船三井が敗訴し、賠償金を払わないために商船三井の運搬船が中国側に差し押さえされました。


日中共同声明で、賠償請求は放棄されているので、今回の行為は国際法から逸脱しているといわざるおえません。


経団連の米倉会長は今回の差し押さえについて、「政治的な問題があるのではなかろうか」と暢気な発言をされておりますが、政治的な問題が理由でこんな事が繰り返されるような事があってはなりません。


今、日本の政府や経済界がやらなければならない事は国際法にのっとた対応を中国のみならず国際社会に求めていく事ではないでしょうか。


その上で、今回の件だけでなく、我が国も国際社会の一員であるという事を理解しなければならないのではないかと感じます。


自分たちに都合の良い時だけ「国際法にのっとり!」という言葉は通用しません。


捕鯨の問題もそうなのではないでしょうか。


私はクジラを食べる事は好きです。ただ、国際社会から見た時に動物愛護の観点などから別の目で見られているのも事実であります。


「捕鯨文化を守るという」声はあるものの、鯨肉を目にする機会は大変少なくなりました。僕らの親の世代は給食で鯨肉の竜田揚げなど出ていた世代でしょうが、僕らの世代は庶民の食べ物というよりも高級食となってしまいました。


捕鯨や鯨肉を食する文化が現代に根付いているかというとそうでもないのではないかとも感じられます。


国際社会から捕鯨に関して冷ややかに見られているのも事実であり、我が国の行う調査捕鯨に関して国際司法裁判所からも厳しい判決がつきつけられております。


国際社会の中で生きていく事と、国家や文化のバランスというものを常に考えていかねばなりません。


今回の中国の対応をみつつ、我が国は国際社会からどう見られているのかという視点も同時に持つことが大事なのではないでしょうか。