沖縄県の仲井真知事が政府から申請のあった辺野古沿岸部の埋め立て承認を表明するという報道がありました。


その「取引」に使われたのは、「有史以来の予算だ。いい正月になる。」と知事に言わしめた沖縄振興予算だろう。


米軍基地の在り方についてここでは論じませんが、このように一自治体が我が国の防衛を左右する状態は異常だと感じますし、その自治体を左右するのが「カネ」だというのも更に異常でしかありません。




(個人的な意見としては、日本は自国で防衛を担えるようにしていくべきであり、米軍依存から脱却すべきだと考えます。しかしながら、リアリズムに立てば、現時点では米軍に依存しなければならないので、中期的な米軍の駐留は認めざるおえません。)




今後、沖縄は地政学的に自ずとアジアの「ハブ」になるでしょうし、民間企業は既にそこに注目し、そのように戦略を描いております。




私も参議院議員時代、沖縄・北方問題特別委員会の理事をしていた関係で何度も沖縄を訪問し、沖縄の関係者からお話を伺いましたが、一つ感じるのは彼らがいう程、沖縄の振興が遅れているようには感じません。むしろ、私の地元・宮崎よりも発展しているのではないでしょうか。



沖縄の首長との意見交換では「観光浮遊策として、プロ野球12球団のトーナメントを行いたい。ぜひ、国の支援を!」といったようなご意見もいただきました。


沖縄の振興を行うのであれば、それは沖縄が政府からの振興策に依存せず自立できる道を築き上げなけれならないのではないでしょうか。




沖縄をめぐる、米軍基地負担の度に、対立が起こり、最後は「カネ」で物事が決まるという政治から我々は脱却しなければならないのではないでしょうか。