各地で相次いで食品偽装の実態が明らかになっております。


FACEBOOKの方では何度が書きましたが、この問題は氷山の一角にしか思えません。


しかし、「誤表示」なのか「偽装」なのかという点では様々な論評があるのではないかと思います。


僕は海老フライが大好きなんですが、お店で提供される「車海老フライ」を「車海老」だと思って食べた事は一度もありません。


勝手にどこのお店も「ブラックタイガー」を「車海老」と表示していると思ってました


阪急ホテルの料理人が「バナメイエビも芝エビも中華料理の世界では小エビというので許られる」といった釈明をしておりましたが、僕もこれぐらいの感覚で食べていました。


ただ、食品偽装の本などを読むと、とてもその食べ物と似つかない物まで使用されております。さすがに、そこまで行くと「誤表示」ではなく明らかな「偽装」だと言えます。


宮崎のJR九州ホテルでも「地鶏」を提供していたけど地鶏ではなく、国内産の鶏だったとの事。


素人の僕でも、普通の鶏を地鶏と名乗っていいかどうかは分かりますので、プロが気が付かなかったと「誤表示」だったと釈明するのはいただけないと感じます。


今回の問題で感じるのは、食べてた人は、それが本物か偽物かは食べた後でも分かってなかったという事であり、日本人の消費者は味で感じるのではなく、ブランドで見て感じるのかもしれません。


さすがに、「レッドキャビア(マスの卵。)」か「トビコ」は気が付くような感じもするんですが・・・。


「何をつかっても消費者は分からないんだ」と騙した方は悪いと思います。ただ、もうちょっと消費者が勉強をしていれば、日本にこんなにも偽装食品は広まらなかったでしょうし、何度も何度も繰り返される事はなかったと思います。


数年に一回、こういった食品偽装が繰り返され、なんの反省もないままに繰り返される日本の仕組みは正さないといけないのかもしれません。


ただ、マスコミが今回の問題を大々的に報じておりますが、マスコミも様々な偽装をしてるのであそこまで断罪できる機関でもないように感じます。先日はフジテレビの「ホコ×タテ」が番組を意図的に編集しているのが問題になったばっかりではありませんか・・・。自分たちの問題は棚にあげて、視聴率をあげる為に報道する姿勢は正してもらわなければなりません。


「偽装」といえば、政治の世界でも以前から偽装が繰り返されていると感じます。選挙に出馬する際に「無所属」という言葉があります。これは文字通り、どこの政党にも所属しておりませんという事であります。


党に所属するかどうかは「党籍」というもので決められます。党員だったり、党友・サポーターだったりすると党籍を有するのだと思います。


ただ、党籍を有してるのに「無所属」という形で地方議会や首長の選挙に立候補される方が多々いられます。


その党の公認の候補になれるかどうかは党が判断する事でさまざまな事情があると思いますが、党籍をもっているのに「無所属」という形で立候補が許される仕組みはまさしく有権者を騙す「偽装」なのではないかと思います。「無所属」と名乗る以上は党籍を抜くのが筋だと思いますが、それも曖昧になっているのが日本の地方政治ではないでしょうか。


有権者が候補者の党籍を調べる手立てはありませんから、選挙管理委員会やマスコミがしっかり候補予定者に確認をして、一定のルールを定めるべきだと思います。


こういった政治の世界でも許される偽装を許さない為にも、有権者はしっかりと目を光らせなければならないのではないでしょうか。


勝谷誠彦さんの著書に「偽装国家」という本がありますが、まさにこの国は様々な偽装が蔓延しているように感じます。