先日、ある一本の映画を借りた。
残念ながら鑑賞する時間がなく、そのまま返却しなければならなかった。映画公開の時から観たかった映画だったのですが、また改めて借りようと思う。

その映画のタイトルは「マーガレット・サッチャー」。

その主人公である、マーガレット・サッチャー元英国首相が亡くなられた。映画を観ようと思ったのも、彼女の偉業、彼女の人生を知りたかったからですし、自分の記憶の最初の外国の首相が彼女だったからだ。

彼女は新自由主義の下、金融ビックバンや様々な民営化を行い、「英国病」で苦しむ英国を建て直し、長期政権を築いた。

日本の報道からみれば、彼女は偉業を達成した鉄の女なのかもしれない。しかしながら、その後、彼女の所属した保守党は下野し長い間、野党暮しを強いられた。

新自由主義の下に貧富の格差が増大し、失業者問題も深刻になり、「第三の道」で脱皮したニュー・労働党が教育やNHS(健康保険制度)の向上を公約に支持を集め政権交代を果たした。

「勝ち組」、「負け組」と二極化した社会が本当に正しい姿だろうか?我々、日本人も英国の姿をもうちょっと真剣に見つめるべきだと思いますし、今の日本が進む道は「第三の道」だと私は思う。