4月4日、5日の二日間で福島に入りました。



東日本大震災の震災後9日目に被災地・宮城に入りましたが、福島は地震や津波での被害も確かにあるのですが、それよりも未だ終息が見えない原発問題を抱えております。テレビや報道では、一括りに報道されておりますが、全く別の大災害が同時に我が国を襲ってる現実があります。



政治家として、「今、日本に何が起こっているのか?」、テレビや新聞、役所の説明だけを聞いて議論するだけではなく、自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の手で触れて、自分の鼻でにおいって感じた事を言葉で伝え、政策に反映させる事は大変重要だと思います。



現在は統一地方選挙の選挙戦中であります。与野党共々、震災対応そっちのけで、選挙の応援に明け暮れている議員もいます。確かに、選挙というのは大事だと思います。しかし、国会議員の役目は国の為に働くこと。それを多くの国民も望んでいるのではないかと私は思います。



今回の福島訪問のコーディネートは同期の大久保潔重議員(長崎選出)がしてくださいました。大久保議員とともに、日本歯科医師会からの支援物資を届けるとともに、医療関係も含めた現地の状況の調査、慰問等を行いました。



1日目は、放射線の専門家の教授から現地での活動や問題点を含めてお話をうかがいました。放射線や放射能に対して多くの方は正しい知識を持ち合わせているわけではありません。そこに、テレビなどのマスコミを通して様々な情報があふれ、時にはそれが煽るような形で人々に恐怖を与えている現実もあります。その専門家の方は、住民の方に放射線や放射能に対して、正しい知識を知ってもらおうと、直接、多くの住民の方と対話をしておられます。



私もそうでありますが、原発事故というとチェルノブイリの原発事故が頭をよぎります。しかし、今回、福島で起こっている原発事故はチェルノブイリとは大きく異なります。



チェルノブイリは運転中に爆発し、多量の放射能をまき散らしましたが、福島原発は自動停止後に事故が発生し、チェルノブイリのように多量の放射能をまき散らしている状態ではない。(だから、安全と言っているわけではありません。)



また、作業にあたられた方は別ですが、チェルノブイリでの一般住民の被害者の多くは外部被曝ではなく内部被曝という現実です。


我々は、今回の事故の影響でも、この内部被曝に注意を払わないといけないわけですが、今示されている食品に対する暫定基準値は世界的にみてもかなり高めに設定され、出荷制限もしているので、普通の方が口にする危険性は極めて低いわけであります。


チェルノブイリは旧ソ連の政府が原発事故の情報を隠しました。その結果、多くの方々は知らずに汚染された食物を口にし、内部被曝したという実態があります。その点ではチェルノブイリと福島は大きく異なるのです。



また、放射線は人の感受性に大きく左右されるようです。内部被曝に関していえば、40代以上の方の危険性はほとんどないとの事です(男性は30代以上の危険性もないとの事)。


どうしても、若い方、特に乳幼児の方が感受性が高く、その方々は注意を払わなければなりません。



正しくモニタリングを行っておけば、一般の方が被曝する可能性は極めて低いわけです。


しかしながら、モニタリングを別々の省庁が別々の基準で行ったり、またモニタリングの結果を発表しても、自治体には事前に伝えてなかったり、それに対するフォローをやらなかったり、国の役所が混乱に拍車をかけている現実もあり、その改善を要望されました。





二日目は、各種団体、国の対策連絡室、避難所、前線の拠点を訪問しました。


まず、朝一で民主党福島県連を訪ね、県連対策本部に詰めている県議の方々から現地の状況などの説明と要望を受けました。


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風評被害対策や30Km圏内に対する支援に対する要望がありました。他の震災地域と違い、福島は原発の問題があるせいか、多くの方が敬遠されております。特に30Km圏内には石油元売りタンクローリーも入らない現状や、圏外の相馬市には物資やボランティアが来るが、圏内の南相馬市にはボランティアの人も怖がって入らないような現状があるようです。


そのような意味でも、放射線の専門家の方が言われるように正しい知識を皆が持っていれば、そのような避ける状況は生まれるのかもしれません。


それらの要望は、福島県庁内に設置されてる国の対策連絡室の吉田泉政務官や原発対策にあったる中山義活政務官にお伝えさせていただきました。


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(写真を含めて、また続きをアップします。)