地震発生から9日目に被災のあった宮城県、七ヶ浜、石巻、東松島、仙台に入りました。

宮城までは交通インフラが遮断されている為に山形経由で宮城に向かいました。




まず、山形では既に2日目から宮城の被災地に支援物資を持って行き、現地の調査を行った方から現地の様子などのレクを受けました。その方は「国会議員に現地で何が起こってるのか。目で見て頂き、対処していただきたい。」と言われました。


その方は阪神大震災でも直後に現地に入られた方ですが、「今回の方がひどい」と何度も言われておりました。



今回の地震で交通インフラが遮断された関係で、被災地ではない山形でも、燃料がないなどの問題が起こっております。深夜から翌朝の燃料の入荷を待つ車が長い列をなしておりました。



参議院議員 外山イツキ(外山斎)公式ブログ|宮崎県選出



大抵のスタンドが「2000円まで」と上限を設定しているせいか、何度も何度も給油の必要があり、余計に混乱に拍車がかかっております。また、24時間営業があたりまえのコンビニも荷物が入らない為に終日そして連日閉店しておりました。




今後、山形は復興に向けた後方支援の重要な拠点となる可能性が高いだけに、山形での混乱も急いで解決しなければなりません。




被災地でもない隣県でも燃料や食料の確保が困難な状況であります。

私のところにも、被災地に向かって支援したいと言ってくれる方々もいしゃっらいますが、現地や隣県に燃料や食料で迷惑をかけない自己完結が出来る人でないと、気持ちは分かりますが、今は現地入りを控えた方がよいのではないかと思います。私達は全ての準備は出来ておりましたので、被災地に向かうことが可能でした。




被災現場の惨状は、想像していた以上に、悲惨な状況でありました。私もユーゴスラビアやコソボなど戦争で被害にあった現場を見てきてますが、それ以上の光景でした。石巻も七ヶ浜も私の地元・油津となんら変わらない港町ですが、一瞬で街が波に飲み込まれた。日本全国に、同じようなリスクが存在する事を改めて感じさせられました。



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今回、各自治体や被災者や避難所の責任者の方からお話を聞く機会がありましたが、多くの方から指摘されるのが「通信の問題」であります。マスコミ報道では食料などの物資の問題がクローズアップされておりますが、全国の皆さんや近隣の自治体からの支援のおかげで、当初の3日間は大変だったが、大抵の避難所に救援物資がいきわたってるようです。(ただ、避難所での格差もありますし、未だに漏れている避難所もある可能性はあります。自衛隊や警察が孤立集落の情報をローラーをかけて収集しております。)



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地震と津波で通信が遮断され、県や国の対策本部や各避難所との連絡がままならない状況になっております。国としても、衛星電話を通信会社の協力を得て自治体や避難所に配置しておりますが、なかなか改善にはいたっておりません。現場のニーズへの対応、またさまざまな連絡事項のやり取りを進めていく為には、この通信の問題を解決しなければなりません。その他にも上下水道などのインフラの復旧も急がねばなりません。


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避難所となっている蛇田中学校の校長先生からは、「困ってるのは物資ではなく避難所を組織化しなければならない。組織化する為のリーダーなどを派遣していただき、組織作りを手伝っていただきたい。」と要望をいただきました。避難所生活が長期化する可能性が高い中では、早急に急がねばなりません。



避難所生活が長引いてきているせいか、皆さん疲れがでてきております。ある被災された方からは「夜は出歩かない方がいいですよ。昨夜は警官が刺されたらしいです。」と言われました。その情報が事実なのかは分かりませんが、精神的にも肉体的にも疲れがでてきており、避難所で生活されてる方々の心のケアも大事な問題になってきております。


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国としても、様々な問題を解決する為にも、現地対策本部を発生直後に宮城県庁内に設置し、対応しております。地震・津波・原発とトリプルパンチのような状況下にあり、特に津波では沿岸500キロが甚大な被害を受け、かつて我が国が経験した事のない大規模な自然災害に合いながら、道路も橋も港も空港も急ピッチで復旧させております。今後、さらにスピードをあがて復旧させる為には、山形に後方支援の拠点を設置する必要があるのではないかと思います。



現場からいただいた声などを、現地対策本部に派遣されている市村国交政務官と阿久津内閣政務官を訪ね、お伝えしました。


県も避難所を全て把握しておらず、各避難所も行政のコントロール下にあるわけではない状況では、蛇田中の校長先生が言うように、組織づくりの手伝いを支援しなければならないでしょうし、一番礒がなければならないポイントなのかもしれません。



私がいた間にも数名の不明者が救出されておりました。一人でも多くの生存者を救出するとともに、復興に向けて動き出さなければなりません。