前回までは、繁華街だけで店がたくさんあるので、地図も拡大するしかなく、そこに含まれる範囲内しか紹介できなかった。

 もうちょっと地図の範囲を広げてみると、また色々な店が圏内に入って来ます。

 

©️国土地理院地図

光華園いしやま替玉屋 龍祥軒

白瀧屋華さん食堂ほりかわ食堂

ごはんどき市場食堂◼︎山ちゃん堂

◼︎有泉亭◼︎やの食堂◼︎大牟田食堂◼︎りき屋

 

 まずは何と言ってもある意味、大牟田を代表するラーメン店の一つ「光華園」!

 

 

 大牟田を縦断する国道208号線が通町その他の筋と交わる5叉路にあって、交通の便は抜群。この前を通ったことがない、なんて地元民はいないでしょう。

 なのに大牟田人に「光華園」と言ってもまず通じません。「便所ラーメン」と言わなければ……

 飲食店の呼び名が「便所」なんて失礼な話ですよねぇ(笑)でも理由があるのです。今はこんなキレイなビルになってるけど、昔はボロボロ木造の掘建て小屋だった。子供心にも、押したら倒れるんじゃないか!? と思えたくらい、本当にボロボローー

 そんでその目の前に、ドーンと公衆便所があったのです。もうほとんど市による「営業妨害」ですな(笑)なんで我々地元のガキはこの店を「便所裏」と呼んでた。

 窓なんか割れ散らかしてるから、外の便所の臭いが店内にまで漂ってた。もう豚骨臭なのか便所なのか分からないくらい(笑)でもそれがまた美味かったんだよなぁ〜♡

 

 今は言うまでもなく、そんなことはありませんけどね

 

 

 ねぇ、見るからに濃厚でしょう!? 大牟田でも一二を争うがっちり豚骨スープです。

 あの頃おばちゃん、この丼に親指を根元まで突っ込んで運んで来てたなぁ(笑)よく熱くないモンだ、と感心してました。でもとにかく床も油でヌルヌル。丼もヌルヌルだから、あれくらい突っ込まないと滑って落とす危険があったのでしょうね

 

 窓が割れてたから逆に、外を通ってるとこのスープの匂いが店内からプ〜ンと漂って来てた。もう堪らなく食欲をそそるわけです。

 中学生の頃、当時は大牟田一の規模を誇った本屋「金善堂書店」(もう閉めてしまって随分になります)に参考書を買いに行こうとしてたんだけど、この前を通り掛かってその匂いに惹き寄せられた。気がついたらラーメンを啜ってて、「あぁ〜っ! 参考書代、食ぅてしもた〜!!」となってしまったことがありました(笑)

 

 交通の要衝だし、夜遅くまで開いてたからタクシーの運ちゃんなんかもよく食べに来てたなぁ。今は目の前の「You me タウン」から食べに来る客も多いみたいですね。


 

 だから、ってわけじゃないだろうけど(笑)最近、看板が変わりました。

 

 お次は我が家から最寄りの「いしやまラーメン」

 

 

 今はこんな立派な店舗になってるけど、昔はもうちょっと我が家寄りの位置にあり、小さなお店で出前がメインだった。うちもよく出前をお願いしてたものです。

 初代の石山さんはそれはもうしょっちゅう、そこら中を出前で走り回ってた。町の風物詩みたいなものでした。そうして働き詰めに働いて、遂にこんな店舗を構えるまでになったんですからね。本当に頭が下がります。

 

 

 クリーミーで優しい豚骨味。見た目からも伝わりますよね。

 ある意味、私、これを食べて大きくなったようなモンだよなぁ♡

 ここはチャンポンも美味しいので、我が老両親は今でもよくここから出前を取ってます。

 

 もう一軒、我が家から最寄りのお店と言えばここ「替玉屋」

 

 

 もう開店して随分になるけど、「いしやま」の方がより古いので、我が家としては今イチ馴染みが薄かった。

 

 

 ちょっと大牟田では珍しい、「味噌味!?」と思える程の色を呈したオリジナル豚骨スープ。でも見た目よりずっとマイルドです。炙りチャーシューもそう言えば大牟田ではあんまり見掛けないなぁ。

 これからは「いしやま」ばかりでなく、こっちにもちょくちょく足を向けようっと。

 

 お次は旭町交差点に比較的、最近オープンした本格中華料理「龍祥軒」

 

 

 置き看板にもあるように、「豚まん」などの点心を得意としてます。でもしっかり、ラーメンも出す。

 

 

 これだけの太麺は大牟田ではちょっと他に思い当たらないなぁ。点心が得意なだけあって、小麦粉感たっぷりのモチモチ手打ち麺の舌触り、喉越しが堪らない。ダシもしっかり取られたスープです。

 メニューは豊富だし、数人で呑みに来るのもいいよなぁ、なんて思ってます。まだやってないけど……

 

 ラーメン専門店、中華料理屋、と来たらお次は食堂系。

 一番手は明治通り沿いにある「白瀧屋」です。

 

 

「明治町店」とあるように、以前は旭町のバス停前にも支店があった。そのまた昔は大牟田駅前にもあった、と聞いたことがある。

 でも今はここ、一店舗のみ。頑張って続けて行って欲しいものです。

 

 ラーメンは、これ

 

 

 あっさりチャンポンからはっきり言って野菜を抜いただけのような、大牟田でのいわゆる「食堂系」ラーメン。これはこれでまた味わい深いんだよなぁ。チャーシューでなく、載ってるのがただの豚肉、ってのもお愛嬌。蒲鉾の存在も独自感を放ってます。前回、紹介した「ガード下食堂」なんかでもこの系統でした。

 

 ただここ、食堂なのでうどんや丼ものなど定番メニューも豊富。

 特筆すべきは「コンビカレー」で、何とチャーハンにカレーが掛かっているという他ではまずお目に掛かれない逸品。ただまだ私は味わったことがない。ラーメンはこうしていったん制覇したので、次あたりいよいよ食べに行ってみようかなぁ♡

 ちなみにチャーハンにカツカレーを載せた、「コンビカツ」なんてメニューまであります(笑)しかし前回、紹介した「竹の子」の「カツカレーラーメン」と言い、大牟田人って何かにつけ直ぐカツを載せて掟破りの料理にしますなぁ

 

 お次は産業道路沿い。北磯町の交差点のところにある「華さん食堂」

 

 

 フランチャイズ・チェーンで、本社は福岡県飯塚市にあるみたい。

 豊富なメニューを安くいただけるのがウリで、看板にもある通りチャンポンが自慢らしいけど、ラーメンもちゃんとある。

 

 

 私が食べた頃は確か300円くらいだった。安いよねぇ♡

 駐車場の広い敷地内には、オートバックスや100円ショップ「ダイソー」なんかもあって、買い物のついでに食事もして行くニーズがあるのでしょう。お客はホント、引っ切りなしです。家族連れも多い。

 

 まだまだ範囲内にお店はありますが、長くなって来たんで、続きは「その2」で……