国立西洋美術館に
『首のあるアポロンの頭部』
という展示物があるそうです。
美術作品にあまり関心がない私はそれがどこにあるのかも知らなかったのですが…
結構有名な作品なのですね…
今回は芸術作品の蘊蓄（うんちく）ではなくてですね、
そのタイトル『首のあるアポロンの頭部』です
はい、この作品を私が見に行ったという話でもないのです
この作品を見た方が
「頭部には首があって当たり前じゃない」
「ツッコミ待ちのタイトルか？」
というようなことをとあるところで話していらっしゃるのを小耳にはさんでしまいまして
つい逆ツッコミをしたくなったというお話でございます
人体の構造を話す場合に「どこからどこまでを何と呼ぶか」という区分がはっきりしていないと大変なことになるので首にも頭部にも境界線があります。
（以前書いたような記憶もあるのですが…）
「頭部」という検索をすると
このように首のある状態のイラストが出てくるので
頭部には首が付いているモノだと思われるのもわかるのです。
でもね、「首」って調べてみてください。
『脊椎動物の頭と胴をつないでいる部分。頸部。
コトバンクより
上記のように『首のあるアポロンの頭部』状態は頭頚部（とうけいぶ）ということになるのです。
まさに首+頭部ですね。
もっと突っ込んでしまうと頭部＝顔面＋頭蓋なので
非常にグロテスクではありますが顔面のない頭部という状態もあり得るわけです
猟奇殺人事件を扱った推理小説なら出てくるかもしれません
（読んだことありますが場面の想像をしたくないですね）
通常、私たちは首から上を頭といいますが、頭には顔も付いています。では、おでこは頭と顔のどちらでしょう？解剖学的には、両耳の穴から眉毛、鼻の付け根を結ぶ線の上が頭、下が顔に分けられているので、おでこは頭の一部ということになります。
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有難うございました。