遠ーい昔、奄美の実家で、猫を飼っていた。
猫は気ままに家と外を行き来していた。
たまに家に猫がいると、「あら、いたの?」位の反応であった。
家猫も野良猫も、あまり区別がない位の平和な()
昭和の奄美の話です。
さて、時は平成27年6月初め、いつもの日課となった
ウォーキングでの会社からの帰り。
ふと張り紙に釘付けになった。
『里親募集』
そのポスターには、生まれたばかりの4匹の子猫が、
籠から首を伸ばしていた。
しかし、私には縁がないわと思う。
次の日も又次の日も、同じ道を通って帰り、
「お金も掛かるし、果たして昨今の猫は、どうやって飼うのか」
ぶつぶつ言いながら、通り過ぎた。
さて、4日後に、夜勤の帰りにその動物病院を通り過ぎると、まだポスターが貼ってあった。
ドアを空け、「表のポスターの猫を見れますか?」と問う。
1匹は貰われていまったが、3匹はまだ、里親がいなくてゲージで、ダラダラしていた。
その1匹と目が合った。
運命の出会いだ
その日から、「体験レッスン」ならぬお試し期間の2週間が過ぎ、
晴れて西田家に次男として、迎えられた。
大大大・大反対の渚が、名付け親となり、『ばんしろう』は、
赤ちゃん手帳と共に、やって来た。
家族5人目のばんしろうは、一ヶ月が過ぎ、瞬く間に動きが機敏に、
跳び跳ねて、人間の生活など、お構いなしで、のさばっている
西田まま