何の因果か、全く縁のなかった“マラソン”に参加する事とあいなった。
高校の同窓の雅美が、アメリカから「ハーフマラソン、走ろ↗」と言ったから、「うん」答えたのが運のつき。
高校以来40年近く“走る”事のなかった私が、躊躇しなかったのには驚きだ!!
1ヶ月前にエントリーし、フジの東京マラソンを見て、焦り始めた😰
とりあえず会社までの2㎞を行き帰り歩いてみた。
そして、練馬教室の島田さん(お稽古の間も、ヘアバンドを付けて踊るアスリート)にお願いし、ひばりが丘から武蔵境までの5㎞を一緒に走って貰った。
そこから、少しづつ距離を伸ばして、
もう3日しかないところで、ブヒブヒ言いながら、18㎞を歩いては走ってみた。
私はスリムになったが、ふっくらした人間は、多少痩せても誰にも知られない事を悟った。
さて、当日友達の雅美は色々焦って、大会職員を見かけると、コースには人がいるか、道が分からなくならないのか、トイレは何ヵ所にあるのか、心配して聞きまくっていた。
面白いもので、経験者の方が恐いらしく、初めての私は、死なない程度にゴールする事だけを考えていた。

天気は快晴。
気温は16℃からグングン上がり、24℃を越えた。
走り初めて間もなく、「暑いよ~、やっと3㎞かよ」と早くもバテぎみ。
海岸線を走ると向かい風で、足踏み状態。横を歩いている足の長い男性が、はるかに速い!!
中間の10㎞では、カメラマンが構えていたので、微笑み返す。
15㎞では右足の痛みが出てきて、やばいと思い始める。
ラスト3㎞は、右足を引きずるようにして泣きながらゴールした。
両足の爪先が痛くて、倒れこみ直ぐに靴を脱ぐ。
間もなく表彰式が始まり、50代の部で、雅美が2位で呼ばれた。
その後、何と私の名が呼ばれて、裸足で舞台へ上がり、小ちゃいトロフィーと賞状を貰った。

賞状なんて、中学以来だ!!
さて、お稽古を休んだ分、公演に向けてこれから私の地獄の特訓が始まる事となる😰
可憐な「鳥」になるべく、大空に駆けて行きたい!!

西田