朝日館 | 伊是名の会☆ブログ

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先日、四ツ谷で開催された関東名瀬町会に行ってきました。

会場の壁には、名瀬町(奄美大島 現在の奄美市)の大正・昭和の時代を映す写真の数々。



当時の名瀬町を象徴する高い測候所にあった風力計の2本柱
(山下清画伯が奄美に来島した時に当時の名瀬町の絵に描いているそうです)や、

青空教室に近い名瀬中学校の校舎、永田橋市場の様子など 

私のまだ生まれていない時代の写真や

古い記憶の中にある懐かしい写真などが30点ほどが貼られていました。



その中でも特に私の目を惹いたのが、

道路を挟んで実家の正面にあった映画館の朝日館の写真。



写真の隣には

「当初は芝居小屋で各種演劇などが上演されていたが(中略)琉球舞踊なども演じられていた。」

と説明文が付してあったが、これぞまさしく伊是名舞踊道場の原点なのです。



沖縄の首里から北上して、奄美全島に沖縄芝居の興行主そして時には役者として舞台に立ち、

また昭和20年に名瀬で初めて舞踊教室を設立して

奄美の舞踊界の草分け的存在として活躍した父が立った舞台がこの朝日館なのです。



私も3才の時に初舞台を踏んだと話は聞いていますが、

観客席が椅子ではなく畳だったという記憶を除けば残念ながらほとんど覚えていません。



娯楽の殿堂であった朝日館は、

芝居小屋から活動写真の上映~映画館

やがて映画が不振となって閉館に追い込まれ、

その後しばらくは市場であったが現在はパチンコ屋となり多様化する時代を反映しながら姿を変えている。


ハラロ花笠