決戦の日が刻一刻と迫っている。
準備は万端であろうか、体調を壊してはいないだろうか、色々な事が頭をよぎる。
今回の公演に向けて本格的に取り組みを開始したのは昨年の秋からであるが、公演を迎えるまでの何十時間という時間をメンバーと共有して仕上げた汗と努力の結晶を6月1日に一気に発表するのだからもの凄いエネルギーである。
5/26に最後の通し稽古を終えた。
テクニカルスタッフの準備も最終段階を迎え、後は本番を待つのみ。
事故や怪我がないように無事に公演を終えられる事を望むばかりである。
当会の定期公演では、前回と同じ内容でプログラムする事はほとんど無く、常に内容を変え新しい演目で挑戦し続けている。
よって、毎回前にも後ろにも1回限りの上演で、今年の公演を見逃すと二度と同じ内容で見る事はできない。
琉球舞踊の発表会や公演は、通常1曲ごとに解説と出演者の名前が紹介され最後にカチャーシを踊って終演とい うパターンがほとんどであるが、当会の公演では五感で解釈して欲しいと解説を挟まずに演目をメドレーで繋いて踊るのでかなりなボリュームになる。
今回の公演は、国立劇場の古典舞踊鑑賞会では 2時間という公演時間で4~5曲しか見る事ができないが、 これをもっと凝縮して見せる事はできないものかという発想から始まった。
今まで誰もやった事がない領域の挑 戦で、古典舞踊をしっかり踊る技術が求められるが25分間次から次へと間をおかず演奏する高い技術も要求される(こういう要求に応えてくれるのは朝一会をおいて他にないと思われる)
古典から転じて当会の十八番とする新作は、自信作ばかりで見応えのある内容、ご期待頂きたい。
さあ、あと何時間後で幕が開きます。
全てお稽古した通り平常心で臨みましょう。
私達を支えてくれる全ての人に感謝し、私達の思いが舞台から伝わる事を信じて・・・
原口 このみ