私には、両親から譲り受けた三線の棹があります。
実家が中古車販売店ですが、何十年も前の出来事。
三線の棹1本と現金を合わせて車を売ってくれと言うお客さんがいたそうで、
元は取れないだろうと思いつつ、要望に応じ車を売った両親。
私が19才の頃、いい棹と聞いているから私に使いなさい。
とこの棹をもらい、私は週4日のお稽古に通い2年間使いました。
そこから、触ることは殆どなく2年前に蛇皮が破れてしまいました
今回この棹を三線修理に出したら、
種類は「黒木」で修理のおじぃに売ってくれと言われるほど。
断りましたよ。
これは私の棹です。
修理のおじぃから、「良い音を出せるように頑張りなさい」と、励まされました。
そして、私に「浜千鳥」を弾いて聞かせてくれました
更に「価値の分かる人が持たないと意味はない」と何度も言われて、
「使わないなら譲って欲しい」と後付けされました。
三線の棹で物々交換が成り立つ沖縄文化を語れる、
この棹に私は愛着が湧きました
これから何年もかけて、良い音を出せるように頑張ります
byあけ2