日本に一時帰国して | ロサンゼルスの学習塾「優塾」の元塾頭のブログ

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カリフォルニア州において生徒数1位だった学習塾「優塾」の元塾頭による教育と子育てに関するコラム

私井沢は去年秋から今年初めまで日本に一時帰国していました。

 

私が行っていた時期、ニュースは新型コロナ一色でした。

確かに、新宿や渋谷などの大都会では人の数は

例年よりも確実に少なかったのですが、

私が滞在していた神奈川県の駅前のスーパーなどは

普通に混んでいて、夕方には確実に密でした。

 

電車では座れないことはざらで、

立っているときに周りの人とどうしても接触してしまうくらいに

混んでいることもよくありました。

どんなに寒くても窓がちょっと開いていて寒かったです。

 

スタバだけはしっかり席を50%ほどにしていましたが、

ほとんどのレストランやカフェはアクリル板などが

設けてはあったとは言え、

席を制限しているところはほとんどありませんでした。

 

日本では連日のようにテレビで、感染者数を発表していましたが、

その発表の仕方も、

「東京都で過去最高」、

「火曜日としては過去最高」、

「死亡者が過去最高」と、

やたら「過去最高」という言葉が耳に残っています。

日本の報道機関って、不安を煽らなければ気が済まないようです。

 

人口1.3億人の日本では、

12月の一日あたりの新規感染者数2000~3000人(死亡者50人)。

一方、人口2900万人のテキサス州は15000人(死亡者200人)。

 

面積はテキサスの半分ほどで人口が4倍以上の日本が、

感染者数は5分の1以下、死亡者数も4分の1。

単純に計算しても感染者数、死亡者数ともに20分の1以下です。

日本は、スーパーでもレストランでもテキサスよりも

確実に混んでいて、

車がメインのテキサスに比べて電車が主な移動手段ですから、

普通に考えると日本の方がはるかに感染しやすいと思うのですが、

なぜでしょうね。

 

韓国、中国の感染者数を見ても(中国はあてになりませんが)、

アメリカやヨーロッパなどに比べると

押しなべて感染する率は低そうです。

やっぱり、東アジア人は過去に似たようなウィルスに感染していて、

このコロナにはある程度の免疫ができているんですかね。

ただ、いくつかの要因はあるように思います。

 

アメリカでは、コロナにかかると給与保障金が出たり、

コロナで亡くなるとお金が下りるから、

コロナでなくてもそれで申請しているケースがある、

と聞きました。本当でしょうか。

 

日本で子供がもうすぐ受験という親御さんにお会いしたんですが、

「今は検査なんか絶対に受けられない」

とおっしゃっていました。

受験シーズンの今、検査を受けない人は大勢いるでしょう。

 

また、日本ではレストランなどでは

必ず手の消毒と体温検査をされましたが、

アメリカはそれに関しては大雑把です。

世界一清潔好き(個人の見解)の日本人はやはり罹りにくいのかも

しれません。

あと、日本では、電車の中でもレストランでもあまり大きな声で

話している人を見ませんでしたが、プレイノに戻ってきて

優塾の近くのレストランにテイクアウトを取りに行ったら、

カウンターで10人ほどが大声で会話していて、

「これでかぁ」って思ってしまいました。

 

 

日本で、医療系の会社に勤めている大学の同期に会って

話す機会がありました。

彼は専門は電子工学ですが、

医療系の会社で医療機器の開発などをして、

お医者さんとも繋がりのあり、

さらに言えば、奥様が看護師で医療事情にはかなり詳しいのです。

 

彼が飲み屋で教えてくれたことを箇条書きに書きます。

 

・「東京都で1日に数百人感染って、

1日にどれだけの人が救急車で病院に運びこまれてると思ってるの。全然大したことない数字だよ」

 

どれくらい救急搬送されているんだろうと、

ネットで調べたんですがうまく見つけられません。

でも、東京都で救急車の出動件数が1日あたり2200件

というデータは見つかりました。

すべての人が病院に運ばれているわけではないでしょうが、

それにしても多いですね。

 

・「インフルエンザの年間死者数は

直接や肺炎などの間接致死も含めると1万人以上。

このコロナでは今まで1年で2000人いってないんだよ。(10月点で)」

 

・「『規制規制』って、失業率1%上昇で

自殺者が2400人増加するっていう統計が出てるんだ。

経済を殺して逆に何人が自殺してるか。

コロナよりも自殺で死んでる人のほうが多いんだよ」

 

たしかに、10月のその時点でのコロナ関連の死亡者数は

2000人弱でしたが、10月ひと月の自殺者は2200人。

これがすべてコロナの影響ではないと思いますが、

例年よりも高い数字だそうです。

 

・「今年の3,4月に比べて1日の感染者数が多くなったって言うけど、

検査している人は何倍にもなってるんだ。

比率から言ったら、下がってるくらいだよ」

 

その他にも、コロナに直接関係ないかもしれませんが、

興味深いことを言っていました。

 

・「日本人の血は、

何千年も動物と闘ってきた欧米人に比べてサラサラなんだよ。

これは医学界の常識。

日本人の外科医の腕は世界一なんだ。

なんでかって言うと、

日本人の医者は血管の縫合技術が高くないと血が漏れちゃうけど、

欧米では多少荒く縫っても血が漏れないから。

日本人は血が違うから、

欧米人に比べて新型ウィルスにも感染しにくいんだ」

 

そうなんだぁ、野菜ちゃんと食べよう。と思った次第です。

 

 

私が日本にいる間に流行っていたもう一つのものと言えば、

やはり、「鬼滅の刃」でしょう。

本屋に行ったら、こんな貼り紙がしてありました。

 

「全巻売り切れ」。

 

「全巻」って1巻から22巻まですべてですかぁ。

日本にいるときに発表されたベストセラー・リストでも、

1位から22位を「鬼滅の刃」の1巻から22巻

(順番はバラバラでしたが)が独占していました。

 

昔、ビートルズがビルボードの1位から5位を独占したことが

あったらしいですが、それ以上の歴史的偉業(?)ですね。

 

映画は連日記録を更新していました。

観ました。

感動して泣きました。

映画で泣いたのって、「タイタニック」以来かも。

映画が終わっても、そこかしこで泣いている人がいて

、泣いている人への配慮からか、

映画のエンドロールが流れている間も映画館は真っ暗なままでした。

 

街では、炭治郎、禰󠄀豆子の格好をしている子供を何人か見ました。

写真を撮りたかったのですが、

今はなにかと問題になりそうなので止めておきました。

映画館のシートは、

コロナの影響で1つおきに座れるようになっていました。

それでも日本で上映される映画の興行収入歴代1位を

獲得したのですからすごいですね。

 

 

いずれにせよ、

一刻も早くこのパンデミックが終息することを願って止みません。