カラダの中と外から美肌&ヘアケアを考える
シャンプーソムリエこと関川忍です。
僕のブログを覗いていただきありがとうございます。
あなたにとって何か得る物があれば・・・と思って
心を込めて記事を書かせていただいております。
人生様々な経験を通して色々な気づきがあるものですね。
そんな人生経験の中でふと思った事があります。
それは、約30年携わっている美容業界で絶対的な美容師としての要素である技術に関する気づきです。
美容師はシャンプーやブローとお客様が日常行うこともプロの技術として高めて行きます。
そして、カットやパーマ、そしてヘアカラーもプロの技術として高めて行きます。
そこには様々な理論的背景も隠されています。
この技術はその理論によって支えられ、そしてその理論を技術として美容師がお客様へ提供しています。
そしてこの技術は習得がとても大変です。
毎日、毎日練習してそして修正しそれを体に覚え込ませて行きます。
この完成された技術とは理論の再現に他ならないのでは無いでしょうか?
どんな時も、どんな人にも同じ技術を再現できる。
この再現性の確率が美容師の技術のレベルとして評価されるのかと思います。
何のために練習をするのか?
それは、明らかに技術の再現性の確率を高めるためでは無いでしょうか?
この確率とは例えば・・・
Aさんに対しては再現率100%
しかし、Bさんに対しては再現率95%
そして、数ヶ月後
Aさんに対しては再現率80%
Bさんに対しては再現率70%
という事になり、常にこの再現率100%を維持する事が練習の目的の様な気がします。
なんおために練習をするのか?
技術テストに合格するためではありません。
お客様を満足させるためではありますが、その答えは明確では無く、正確には技術の再現率を維持する事が正解の様な気がします。
これは、技術を伴う職種であれば全てに共通する事なのかと思うんです。
伝統工芸なども巧みの技なんて言われ、修行に何年もかかってやっと一人前と言われますが、これも受け継がれた技を覚えることではなく、出来る様になってから何年経っても同じものが作れること。
つまりは、技術の再現率が100%であることが、伝統工芸が後世に続いている大きな要因だと思います。
また、いよいよオリンピック開催ですが、スポーツ選手なども同じ事が言えると思いますし、飲食でも再現性って意外と身近で話題になっていると思います。
以前は美味しかったけど、最近味が落ちていかなくいなった・・・。
なんて話をしたことは無いでしょうか?
これを自動で行うのがコンピューター制御された機械類ですね。
でも機械と人とではどこか同じ再現性が100%でも深みとか感覚的な何かが人が勝る事が多々あります。
それはどうしてでしょうか?
僕は再現率100%の状態で、人の場合はそこに加減が加わるからだと思います。
ほんの少しの加減で体感する人が心地よく感じたり、言葉では言い表せない良さを感じたりする。
つまり、技術職とは理論を理解し反復練習を行い、常に再現性100%を目指し、その先に個人のさじ加減が加わる事で多くの顧客に支持されるのでは無いでしょうか?