守っている物と失った物 | 鎌倉男児「小野田やすなり」のブログ

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我が家には代々使っている井戸がありました。私の家をご存知の方は「過去形ではなくて、井戸はいまもあるじゃん」と思われたでしょうが…



代々使っていた井戸は10年前に埋めました。そうしないと今住んでいる家を建てる事や裏山の整備をする事が不可能だったからです。井戸を埋める時には石井神主にお祓いをしていただきました。



古い井戸の場所は茅葺き屋根の建物の台所があったあたりだと推測されます。この家は江戸時代の中頃に稲荷神社の近くから移り住んだ時に建てられたものですから、私の家では400年くらいこの井戸水を飲んできたと思われます。



水は「その地に生きるもの」にとって、必要不可欠でした。それは今も変わらず、今の家を建てる時には新しい井戸を掘る事をセットで考えていました。「その地に生きるもの」とは私以外の人も含めています。つまり「災害時にこの井戸水を汲みに来れる方は自由にお使いください」という意味です。
(先日、この井戸で井戸水汲み体験教室を開催しました)



人は72日間何も食べなくて死にませんが、72時間水を飲まないと死に至るそうです。