親に似る(遺伝)の謎 を 研究、実験
オーストラリアの修道士「メンデル」が、
遺伝の基本法則を明らかにした。
エンドウ豆を使用し、交配実験を繰り返し
遺伝の基本的な仕組みを、見出した。
有名な「メンデルの遺伝の法則」である。
① 実験の準備
実験に最適な植物の選定
自分の花の“雄しべ”と“雌しべ”で
自家受粉ができる。また交配が、容易
なもの。
一つの遺伝子で、一つの形質を決める。
色とか形が単純で、表現型として明確に
わかる。対立形質(対になる形質)として
一つの形質を決める一対の遺伝子をもつ。
色の形質を例にすると、黄か緑かの色の
形質を決める一対の遺伝子を持つもの
(メンデルは、遺伝子と言う表現はしてい
なかった)
そのような実験に最適な植物として、
エンドウ豆を実験対象に選定した。
“純系の株”の作出(混り気のないもの を)
自家受粉を何世代と続けてもその形質が変化
しない「純系」の株 を 作出
例えば 豆の色 を考えると、何代自家受粉を
しても、色が変わらない。異なる色が出てこない。
常に緑の豆になる株
常に黄色の豆になる株 を 作出
メンデルは、純系のエンドウを準備するのに、2年
以上をかけた。
参考 ”形質” とは、
人間でいうと、 目や耳の形、体型、肌の色など、生き物が
もつ性質や体の特徴の事を言う。
一つの形質が、一つの遺伝子で決まる場合が、実験に適
している。
② 実験1
メンデルは、色々の形質で、実験を繰り返したが、
その一つに
エンドウ豆で、
黄色の豆、と 緑色の豆 の交配を行った。
これらは、共に純系の株を使用。
この交配は、他家受粉 といい、花の“おしべ”を
摘みとっておき、人工的に、他の花の“おしべ”で
受粉する。
この交配で、できた“雑種第1代”は、
エンドウ豆の色は、「全て 黄色」になった。
③ 実験2
“雑種第1代”どうしを、交配して“雑種第2代”を
作出した。
雑種第2世代の豆の色は、不思議なことに、緑色の豆
が、再び現れて、「黄色 も 緑色」も出現した。
たくさんの豆を、栽培して、
“黄色と緑色の比率”を 集計すると、
「3:1」になった。
これが、メンデルが、“エンドウ豆の色”の形質を
対象として、交配実験を、行った結果である。
表現型 での 説明図
エンドウ豆の色(黄色と緑)での交配実験
遺伝子型(?) での 説明
メンデルは、この実験の他にも、エンドウの
豆の形(有名な “しわ”があるかないか)、
花や子葉の色、茎の高さ等の異なるタイプを、
交配して実験を行った。
メンデルは、これらの実験結果より、遺伝の謎を
解く、3つの「法則(?)」を、発見するのである。
これは、次回に
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