ヴィターリ:シャコンヌ

演奏:ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)



「胸を打つ」、という言葉がある。


広辞苑には、このように載っている。


「感嘆する。感動させられる。」



この演奏は、言葉の意味の範囲では到底おさめきることができないものがある。


本当にヴァイオリンの一音一音が聴き手の胸を打ってくるのである。


冒頭から完全にシェリングの世界に引き込まれる。


わざとらしくスタッカートするわけではなく、いたってシンプルに、いたって自然に。


いくら高音域になっても音色が衰えることをこのヴァイオリニストは知っていない。



バッハのシャコンヌ以来の衝撃を味わった。


感銘度:5 爆演度:3 構築度:5 カリスマ度:4 ソロレベル:5