「人と比べる」こと。 | 長崎・長与のピアノ教室 Yunon音楽教室♪AIMEIのブログ

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長崎・長与町でYunon 音楽教室をl運営。
「AIMEI」としてオリジナルソング活動もしてます。
オリジナル教材「おとあそび」著者

ピアノを習っていると、ついつい、

人と比べてしまうシーンっていっぱいあるかもしれませんね。


兄弟で習っていたり、

お友達と習っていたり・・・。


どこの本まで進んだ?とか

何年で、何の本をしている?ってよく会話になっているようです。


良い刺激になることもありますが、

AIMEIは、いつも言います。


「自分と比べなさい」って。


今、おんぷの早読みをしていますが、

それぞれ、タイムを計ります。

でも決してそれを、教室で貼り出したり、

他人に公表したり、比べたりはしません。


グレードなども、●●ちゃん、●級合格おめでとう!という

ことも、教室でも、ブログでも、公表していません。


それをすることで、良い気分になる子もいますが、

多くの生徒さんを預かっている教室としては、

人それぞれ、捉え方は違うわけで、

複雑な気持ちになる子もいるということを考慮しなくてはいけません。



とはいっても、相手は子供。

どうしても、人と比べて、

おいつけないことに、はがゆさを感じ、

悔しい思いもします。



悔しい思いは、時には大事です。

でも、人と比べての悔しい思いは、

長く続くと、「やる気」をそいでします。


「どうせ、私は・・・」と言ってしまうんですよね。


今日、この点で、ある子が、一つ大きく心が成長しました。

彼女にとって一番のライバルでもある兄弟。

まだ「差」ということを納得いかない年齢だったため、

少しでも、優劣がつく活動は、毎回どちらかが、泣いてしまっていました。


なので、無難に無難にAIMEIも、

同じ進度で、二人とも進めていったんですよね。

心が少し成長するのを待つことにしたんです。


しかし、1年もなると、やはり徐々に「差」も実際に出始めてきました。

なので、今日は、じっくりタイプの子の方に少しお話をしました。

彼女も、少し心が成長しているように見えたからです。






誰でもね、

得意なこと

不得意なこと

それぞれあるのよね。


先生は、ピアノが得意だけど、

算数が不得意なのよ。

そして、持久走も苦手。


●●ちゃんは、苦手なことがあるかもしれないけれど、

得意なことがあるもあるでしょ?なに??



「ジャンプ」



ほらね。ジャンプは、誰にも負けないって自信があるでしょ。



みんな、その得意っていうのは、

いろいろ、持ってるのよね。



でも、不得意だからって、

それが決して悪いわけじゃないのよ。


「どうして?」


じゃぁさ、●●ちゃんは、今ピアノが進むのがゆっくりでしょ?

でも、それは、悪いことだと思う?


「・・・・・・」


先生は、悪いことだと思わないよ。

だって、●●ちゃんは、今、レッスン中、

何回も、頑張って弾いたでしょ?

●●ちゃんが、ピアノを好きっていうことも知ってるしね。


不得意なことだったとしても、

それを頑張ってたなら、

それは、先生はすっごく、褒めることだと思うよ。


悪いのは、頑張らないこと。

できないからって、泣いたり、ぐずったりすると、

先生は、怒るでしょ?

それは、得意な子だって同じ。怒られるんだよ。



大事なのは、進む速さじゃないんだよね。


誰かと比べると、

いつか、ぜったいついていけなくなたときに、

本当に嫌になっちゃうよ。


十分先生は、●●ちゃんのペースで

上達していっているのも見ているし、

たくさん、●●ちゃんの良いところも知ってるよ。





そうやって、少しお話をすると、



「なんだか、自信がでてきた!」といって、

ピアノをもう一度良い顔で、弾いてくれました。


そして、ライバルとの「差」が出てしまったことを

納得して、受け入れることができた瞬間でした。


長く彼女を見ている私としては、

本当に、少し成長を見られた瞬間でした。



音楽は心の成長。

それには、普通大人ならば割り切れることが

こどもには割り切れない、納得できないこともある・・・ということを

理解してあげるところから始まるのかもしれません。


そして、つい大人でさえも、

比べてしまいがちです

同じくらいに入会したのに、うちの子は進みが遅いとか・・・。


でもね。

進度で、評価はできないんですよ。

それは、多くの生徒さんを見てきたから思うことです。


めちゃめちゃ、進むのが早く、コンクールでも賞をとるような子が、

ある日突然、ぱたんと、ピアノを辞めたこともあります。



逆に、不器用なうえに、練習もあまり好きじゃなくて、

それこそ、進度もゆっくりの子。

そういう子たちは、人と比べなかったことで、

「自分は上手じゃないから、ピアノはむいていない」とはなりませんでした。

かえって、「音楽が大好き」ということを、見失わなかった子たちが多いです。

長く長く、ピアノを続けてくれました。


AIMEIは、賞をとった。とか、

何級をとった・・・とか、

年齢の割に、教材が進んでるとか、

そこだけで、評価するのは間違っていると学びました。



だからこそです。


誰より、進んでるから良い

誰より、進んでないから悪い



決してそういう目で

心の成長を評価してはいけないですね。


だって、もともと、「音楽」って

どんな人にだって楽しめるもののはずなんですから。