体重を増やしたい!⑤ | 癒しと元気ブログ 東洋医学ってこんなに面白い!

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こんにちは~!

 

前回の続きです。

 

「よ~し、今日は肝気鬱結のことを書くぞ~!」と思っていたら、前回記事を読んだ患者さんからこう言われました。

 

「私、食欲不振で病院で六君子湯もらいましたけど、全然効きませんでした。」

 

そう言えば、「胃腸の消化機能が落ちた脾虚には六君子湯」って書きましたね。

 

その質問をしてきた患者さんも間違いなく脾虚なので、六君子湯は証として合っているはずです。

 

そうなると、考えられる理由はただ一つ!

 

「病院で処方された六君子湯はどれくらいの期間飲んでいましたか?」

 

と聞いてみました。

 

すると、「1週間です」というお答えが・・・あせる

 

いやいや、六君子湯はたしかに脾虚に対する名方ですが、1週間で治すことはできません。

 

脾虚、正しくは脾胃気虚というのですが、読んで字のごとく「脾胃の気が虚している」状態です。

 

「気」という単語を使うと、「なんか怪しいんじゃないか?」みたいな反応が返ってくることもありますが、気は他

 

の血や水とともに東洋医学における重要な概念です。

 

気という単語が怪しければ、便宜的にエネルギーと言い換えましょうか?ニコニコ

 

エネルギーは補うのに時間がかかるのです。

 

(補うのに比べたら、むしろデトックス系の処方の方が効果が早いです)

 

ですから、「脾胃のエネルギーを補う六君子湯を1週間服用」では効果が出なくても当たり前なのです。

 

長年にわたる脾胃の虚弱は一朝一夕では治せないので、根気よく長期の服用が重要になってきます。

 

もちろん、服用している間も食事の内容や量の見直しはやった方がいいですね。ニコニコ

 

結論として、六君子湯証なのに効果が出ない人は、服用期間が短いのが原因ではないかとおもいます。

 

次回こそ肝気鬱結を書きます。笑

 

 

 

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