こんにちは~!
明日は忙しくてブログを上げる時間がなさそうなので、今日更新いたします。
三宝シリーズ最終回は「至宝丹」になります。
至宝・・・この処方が一番ネーミング的に三宝にピッタリな気がしますね。
恥ずかしながら、私はこのシリーズを書くまでは至宝丹のことを全く知りませんでした。笑
これも和局方剤に載っている処方ですから、和局方剤で漢方を勉強していた徳川家康は当然知っていたことでしょう。
己の不勉強を恥じ入るばかりです。
では、気を取り直して至宝丹の処方内容を見てみますと・・・
犀角・・・解熱消炎、強心、止血、鎮静
玳琩・・・解熱消炎、鎮静、鎮痙
雄黄・・・解熱消炎
牛黄・・・解熱消炎、強心、鎮痙、意識覚醒
琥珀・・・鎮静、鎮痙
朱砂・・・鎮痙、鎮静
安息香・・・意識覚醒
竜脳・・・意識覚醒
麝香・・・意識覚醒
これを細末にして蜜丸とし金箔、銀箔でくるむとあります。
金だけでなく銀も使うとは、さすがは至宝丹!
これだけでいかに高価な薬かがわかろうというものです。
そして、構成生薬の効能を見ると、やたら意識覚醒だの鎮痙・鎮静が多い!
まあ、三宝のなかで意識覚醒・鎮痙作用が最も強いのが至宝丹ですから当然と言えば当然です。
医学書でも熱証を伴う意識障害・痙攣に対する処方とされています。
現代医学でいったら、熱性けいれんみたいなものですね。
あとは、重度の日射病、熱射病によるけいれんにも使っていたようです。
現代ではそれらに対する対処法は現代医学で確立されているので、至宝丹が使われることはなさそうですが・・・
私個人としては1回作ってはみたい処方ですね。
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