西洋薬に使われる生薬成分④ | 癒しと元気ブログ 東洋医学ってこんなに面白い!

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こんにちは~!

 

今回のテーマはベルベリンです。

 

前回までのエフェドリンやモルヒネなどは、一般の方でもチラッとは名前を聞いたことがあるでしょうが、今回のベルベリンを知っている人はかなりの通です。笑

 

今の若い薬剤師さん達は知っているのかな~???

 

ベルベリンは止瀉作用があるので、私が新卒で病院で働いていた時にはフェロベリン錠という名称でよく下痢の患者さんに処方されていました。

 

今はもっと強い作用の止瀉薬があるので、使われる頻度はグッと減ったでしょうね。

 

しかしながら、このベルベリンは処方薬よりも市販薬では結構使われております。

 

皆さまお馴染みの「正露丸」、「ビオフェルミン止瀉薬」など整腸剤の中に多く配合されています。

 

 

 

 

 

 

で、このベルベリンを含有している生薬はと言いますと、「黄柏」でございます。

 

これは、このシリーズの中で登場した生薬の中では一番使われているのではないでしょうか?

 

黄柏・・・黄色い柏と書きますが、基原植物は柏ではなくミカンになり、「ミカン科のキハダの樹皮」と定義されています。

 

清熱解毒薬に分類され、効能は清熱燥湿、清熱解毒、清熱瀉火と三つも清熱が並んでおります。笑

 

分かりやすく説明しますと、「余計な熱を冷まして、乾燥させたり、解毒したりする働き」と言えますね。

 

有名な黄連解毒湯や知柏地黄丸などに配合されております。

 

黄柏はその名の通り黄色く、何より苦い!あせる

 

黄柏、黄連などの清熱薬を患者さんに処方する時は、「大変苦くて申し訳ありませんが、頑張って飲んでください!」と恐縮しつつだしております。笑

 

市販薬では苦味健胃薬として、止瀉薬、消化薬などに多く配合されていますね。

 

「ベルベリン配合」と記載がなくても、「オウバク末配合」と書いてあれば、その医薬品にはベルベリンが配合されているということです。

 

このシリーズを書くにあたり、久しぶりに生薬学の教科書を引っ張り出してきましたが、結構色々な生薬の成分が医薬分に使われているんだな~と改めて実感しました。ニコニコ

 

まだ他にもあるんですけど、あまりに専門的になりすぎるので、このシリーズは一応今回でおしまいです。

 

 

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