こんにちは~!
前回で終わるつもりだったのですが、効かない理由がもう一つありましたので続編いきます。
これは、他で漢方薬をもらった場合も、うちのお店で漢方薬をだした場合にも起こり得るケースです。
例えば、前回の「胃の不調」で考えてみましょう。
食欲不振、胃の膨満感、胃痛などを訴える患者さんには六君子湯などの脾虚に効果のある漢方薬を処方します。
一ヶ月ほど服用すると、だいたい皆さまこう仰います。
「いや~、だいぶ胃が楽になってきました!」
こちらとしても、「よかった、よかった!」と胸を撫で下ろす気持ちですが、ここからの展開が二つに分かれるのです。
このまま良くなっていくケースと、一進一退を繰り返すケースの二つですね。
漢方薬局を始めて日が浅いころは、「絶対、体質と症状に合ってる漢方のはずなのに何でかな~???」と疑問に思っていましたが、患者さんのお話しを伺っていくうちに理由がわかってきました。
それは、漢方薬を飲んで症状が良くなっても、「病気になった原因はそのまま!」という場合です。
なんか漠然とした理由ですが、できるだけ分かりやすく説明してみますね。
例えば、前述の「胃の不調」のケースですが、六君子湯なり他の漢方薬を一ヶ月服用して一時的に症状は良くなります。
具体的には、食欲がでたり、胃の張りが緩和されたりですかね。
実は、胃に不調を抱える患者さんはここからが大切なのです。
胃の不調・・・すなわち脾虚になる原因は生まれながらの場合もありますが、多くは食べ過ぎ等の消化機能の疲れが原因です。
食べ過ぎ注意!
ここでいう「食べ過ぎ」とは、いわゆる暴飲暴食のことではなく、あくまでも「その人の消化能力を超えた食事量」のことです。
ですから、人によってその量は違います。
一日三食食べても余裕な人もいれば、私のように一食だけでもヒーヒー言っている人もいます。
胃の不調を抱える人は後者に当たる人ですね。
胃が丈夫な他の家族に合わせて食べると、自分にとっては手に余る食事量なので徐々に胃腸が弱ってきます。
ということは、食事量をその人にあった量にしないとマズいということですね。
漢方薬を飲んでそのまま良くなっていくのは、今までの食事を見直して食事量を改善したケースです。
漢方薬を飲んで一時的に食欲が出ても、食事量がそのまま(むしろ増える人が多い!)の人は症状が逆戻りになってしまいますね・・・
ですから、胃がちょっと良くなっても、急にストロングゼロを4本飲んだり、朝っぱらからケーキを1ホール食べてはいけません!笑
ここまで極端でなく、むしろ消化のいい食事をとっている人でも量が多かったら、その食事は「全然、胃に優しくない!」ということになるので気を付けましょう。
病気を治すには、体質や症状に合った漢方薬をきちんと飲むことも大切ですが、病気の原因を取り除くことも同じくらい大事です。
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