刺激がないと生きていけない…④ | 癒しと元気ブログ 東洋医学ってこんなに面白い!

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 続きです。

 人は、同じ刺激をずっと受け続けると、苦痛を感じるというお話しでした。

 

 人はずっと同じものを食べ続けると苦痛を感じます。

 同じ音を聞き続けると苦痛を感じます。

 同じ本をずっと読み続けても飽きてしまい、苦を感じます。

 

 

 

 

動物も例外ではないようです

 

 

 では、人はどういった時に楽しいと感じるのでしょうか…

 

 それは…

 

 

 物事の変化を感じたときに楽しいと感じているのですね。

 人は変化を楽しんでいるのです。

 

 ここまでが前回のお話です。

 

 同じ刺激を受け続けると苦痛なので、その刺激の変化を楽しいと感じるのです。

 また、五感への刺激を同時に行うことも、人は楽しいと感じます。

 

 映像を見るだけよりも、同時にサウンドとして、音を聞く方が楽しく感じます。

 さらに、同時に味覚も刺激をするとより楽しさを感じます。

 

 ポップコーンを食べながら、映画を見るという行為がこれに該当します。

 

 

 

 

 食べるという行為も、ただの味覚の刺激ではありません。

 ただ単に甘いものが食べたいだけならば、角砂糖でも食べればいいのですが、人はそれでは満足しません。

 

 角砂糖よりも、チョコレートパフェが食べたくなる理由は、視覚、味覚、嗅覚、触覚などの刺激を同時に得ることが出来るからです。

 

 この五感を同時に刺激することを楽しいと感じるのも、刺激の変化を楽しんでいるということと矛盾しません。

 

 様々な刺激をあちこちから得ることで、心がその変化を楽しんでいるのです。

 

 ですが…

 

 もう少し繊細に定義してみましょう。

 心が変化を楽しんでいるというのは、厳密には正しい表現ではありません。

 

 我々はお腹が空くと、苦しいので、ご飯を食べます。

 空腹という苦しみが減るので、楽を感じます。

 

 食べ続けると、満腹という苦を感じます。

 苦しいので、それを無くすために、食べるのを止めます。

 

 つまり、我々は苦しみから逃れるために活動しているのです。

 厳密には、変化を楽しんでいるのではなく、苦から逃れようとしているに過ぎない、ということです。

 

 ここで、冒頭のお話に戻ります。

 

 人は同じ刺激を受け続けると苦痛を感じます。

 つまりは、“刺激自体が苦痛”であるということです。

 

 変化を楽しむということは、苦痛から逃れるということに過ぎません。

 

 生きるためには(五感への)刺激が必要です。

 ですが、本来、刺激自体は苦痛である。

 

 上記のことをふまえると、導かれる結論がひとつあります。

 

 それは…

 

 “生きる”ということは“苦”であるということです。

 

 つづく

 

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