【セラピストスーの妊娠日記 41W1D】
研修医総出で私は神輿のように持ち上げられ
先生がものすごい体勢で豆子を引っ張って
やっとの思いで豆子の誕生！！！
豆子が出た感覚はある
出た後はトワイライトのベラの出産のシーンと
感覚がリンクしてしまった
でも豆子の産声を聞いていない
ドラマとかで
産声があるないで生死を分ける描写を見かける
そりゃそうだよね
ものすごい格闘だったよね
私もこんなことになるなんておもってもみなかったよ
最後に長く見てくださっていた先生に手を握られて
「よく頑張りました」って言われたから
てっきり豆子はダメだったのだと思い
つい
「子供はダメでしたか？」とおそるおそる聞いてみた
そしたら
即NICU(新生児のための集中治療室)に運ばれたけど
豆子は無事だと教えてもらった
良かった豆子は生きている！！
辛い思いをさせてごめんね
でも生きていて良かった
神様感謝
でも 産まれてきた姿を見れていない
ほとんどの先生が分娩室を後にしたあと
豆子救出作戦により私の産道は傷だらけらしく
女医さん２名が残り
膣内の縫合をすると説明を受けた
しかしコレがまた痛い
豆子を出してもう痛いのは終わったかと思ったのに
麻酔はしているって言われたけど
本当にしたの？？っと思うぐらい
ものスゴク痛い
チクチク縫われながら
戦時中、麻酔がなくて
手術された人ってこんな感じだったのかなと思いつつ
縫合の痛みに耐え忍ぶが
時間が長くかかっていて
地味にずっと痛い
隣の分娩室からすごい声が聞こえてきて
なんて元気な人なんだろうと朧げに思う
後は早く縫い終わるのを祈るばかり
やっとの思いで縫合終了
私、拷問には耐えられないタイプだな～って思ったりもした
ようやく痛さからの解放
私は真っ白に燃え尽きました
今度は助産師さんがやってきて
水分補給のペットボトルをくれた
あと、バタバタしていてご家族に出産したことを
伝え忘れていましたと告げられる
ダメじゃんって脳内ノリツッコミしたのは覚えている
もうベッドに帰れるかと思ったら
おしっこを出しますって言われた
ん？そうなの？？
でも
アソコの感覚がほとんどなかったので
何にも感じず
そのまま管を入れられおしっこを排出される
それが終わると
自分の洋服が運ばれてきて着替えをした
起き上がってみて
あんなに血の海だったのに
もう跡形もなく最初に来た時と同じになっていたので
あの惨劇は夢だったのかと思ってしまう
着替えたし病室に移動するかと思いきや
出血が多かったので
このまま分娩台で横になっていてと言われた
え？？？ここで！？
ま、言われるがまま横になって待機
助産師さんが出て行って
分娩台がぽつんと照らされて
なんともさみしかった…
横になりながら、お水を飲む
時計に目が入りビックリ！！
もう夜じゃん！21時を過ぎていた
分娩台って硬くて寝にくい
改めて自分の身体を見る
豆子は居ない
お腹はペッちゃんこ
でも思ったより凹んでいない
身体があちこち痛くて
横になっているのに股関節がワナワナしちゃって
なんとも小鹿だなって思った
そして結構長い間放置されるんだ～って思いながら
分娩室で時を過ごす
壮絶な出産をなんとか乗り越え
分娩室で時を過ごしていた私
まだまだ長い１日が終わらない
次は出産直後編へ→
《妊娠回想日記 2015/5/8のお話：④》
８年前の妊娠日記を今、私が投稿する理由