秋田県秋田市にあります
源正寺です。
山門をくぐるとすぐ右に
秋田三十三観音霊場
第二十一番札所の観音堂があります。
『嬉しさよ
太平山の
雲晴れて
歩みをはこぶ
慈悲の古寺』
山門の正面には
本堂があります。
太平山源正寺
宗派 曹洞宗
ご本尊 釈迦牟尼佛
秋田三十三観音霊場
第二十一番札所
由緒
七,八世紀を起源とする
太平山信仰による四天王寺が
創建されました。
(四天王寺は山岳信仰にちなむ
天台か真言密教の寺院でした)
太平山は役の小角が開創、
坂上田村麻呂が再興したと
伝えられています。
鎌倉時代の末、
この地の太平山城主
永井左近大夫大江元正公が
堂宇を建立、
『太平山元正寺』と改称したのが
この寺の始まりとされています。
戦国時代、
太平城第六代城主・大江広忠公が
安東実季公に攻められ敗走。
源正寺は開基の大江氏を失いますが、
安東氏から外護される事になります。
天正年間(1573~92)、
補陀寺十世光室源瑞大和尚を勧請開山して
曹洞宗に改宗します。
そして『太平山源正寺』と改称・再興されました。
現在の本堂は嘉永三年(1850)、
第二十世太良秀園和尚の代に
再建されました。
秋田六郡三十三観音霊場
第二十一番札所も源正寺となっています。