秋田県羽後町にあります
久昌寺です。
仁王門です。
藤原秀衡公の建立と伝えられ、
町指定の文化財とされています。
元々は三輪神社の仁王門で
廃仏毀釈により解体・放置
されていたのですが、
その後、久昌寺に移築されました。
本堂です。
三輪山久昌寺
宗派 曹洞宗
ご本尊 釈迦牟尼佛
秋田三十三観音霊場
第六番札所
由緒
元徳元年(1384)、
吉祥院四世快保が
吉祥院第一世快基の
菩提のため堂宇を建立。
場所は京都御室の仁和寺の直末、
奈良時代に創建された
吉祥院の墳墓地でした。
その後、
八反田城主小野寺久昌公が
最上氏に攻略され
吉祥院に逃れます。
そして久昌公は出家し、
ここの堂宇に住します。
この時、三輪山久昌寺と
改称されることとなりました。
戦乱の世になると
久昌寺の寺運が衰退します。
寛文七年(1667)、
清涼寺八世盤齢快龍を
開山に勧請し、
曹洞宗に改宗開山されます。
現在の本堂は江戸中期の
寛保二年(1742)の建立と
伝えられています。
『来て見れば
田毎も杉も
真直に
末たのもしき
観世音なり』
秋田六郡三十三観音霊場
第六番札所は雄勝郡杉宮
三輪山杉林寺吉祥院と
なっています。
久昌寺、改称前の吉祥院が
札所だったようです。
(ご詠歌は同じです)