続き。
うっすら落ちてる日を尻目に、が、が、がんばるじょ

と登りだす。
直ぐさま、たった3mくらいなのに、
バク転する時みたいに後ろにひっくり返るんじゃないかと思う程の急坂。
続いて、ぐねぐね、うねうねが延々続く蛇のような坂。
鬱蒼と茂る木々に、またも崖にご案内

な坂。
とにかく、坂、坂、坂。
そんなこんなを目一杯の力で走っているというのに、
あっという間に辺りは真っ暗に

。。。暗いの大嫌いなワタシ。

毎度の事ながら、横をビュンビュン飛ばしてく車に怯え、その都度止まって車の方向を凝視し
『ここに人間が1人います!!(絶対轢かないで!)』とアピる小心丸出しチャリダー。
月明かりを頼りに歩き(と言うと、大げさに聞こえるかと思いますが、街灯は1度見かけると、その先は明かりが全く見えないのです)
しかし、恐いな恐いなと思っていると本当に恐い事が起きるもので

ハッ!と気がついたら、左右を墓地に囲まれていたり

あ!お店がある!!と小走りに行ったら、何十年前に閉店したのかというような
さびれた定食やさんだったり
見上げた看板が『夜泣石はこちら』などと書いた、でっかい看板だったり

真っ暗闇の森の中に向かう、恐ろしく長い階段とお寺だったり
もう、これだけでも小心者を震え上がらせるには充分なわけです

そもそも坂ですから。
歩いて登ってるわけです。
全然距離が進まない(当たり前)
そして、また頼みの綱のY氏に電話して
『怖すぎるから山にいる間電話繋げたままにしててー!!』と言ったら
まるで見ていたかのように、電波がなくなり電話が切れる。
まるでサスペンスドラマのよう。
気が狂ったように、もう1つの携帯を取り出し、再コールするも
『大体、こんな時間に山を走るのは危険だよ』
『何か起きないとも限らないのに、どうしてこんな時間に登り始めるわけ』
『道に迷ったらどうするの。。』
などと言う。
暗闇の中であーだのこーだの言われるもんだから、恐怖心がどんどん膨れ上がり
結局
『びぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーんんん』

と大泣き。
『こんな時に文句言わなくてもいいでしょ』
『怖いってずっと言ってるのに、上乗せして怖い話ししなくたっていいでしょ』
『そんなひどい事、普通の人なら言わないよね』
と、とにかく思いの丈をぶつけて、ひたすら号泣したらスッキリ

少しづついつもの私のペースに戻ってきて

さーいくぞ

負けないぞ!!とチャリをまたぎ、
ちょうど差し掛かったトンネルに向かってGO~
すると
、、、あれ、、?
、、、、、、、あれれれれ、、、?
なんでー
チェーンがはずれてるー

急いで直そうと車道側に出ると、車が擦れそうなくらい近くを走ってくる。
どうしよう、、

と道幅のある所を探すも、全くまったーくない。
仕方がないので、また押して通過。
これがまた夜のトンネルって怖いのです。
薄暗い明かりと、出口の先は真っ暗。
本気の測道なし道路だったので、車道しか走る場所はない

初めて、自分をバカだと思う。
が、そんな事思った所で引き返せるわけでもなく、あきらめる以外ない。
そして、トンネルを出た所で気を取り直してチェーンをはめ、
そこからは、延々と続く下り坂。
2~3m先すら見えない恐怖と闘いつつ

ゆっくりゆっくり1時間くらい走り、
ようやく今日のゴール、掛川に到着

もう、そりゃぁ嬉しいのなんのって、、
喜びひとしお

二度と夜の走行はしない

と固く誓い、散々怖い思いをしたので、今夜ばかりは、古くて怖そうな宿だけは
絶対に嫌だ!
と言っていた私のリクエスト通りの宿を予約しておいてくれたY氏。
(さっきは文句を言ってごめんなさい。と、ちょっと心の中で謝る)
そして超新しい、綺麗ホテルに到着

『お待ちしておりました。S様でいらっしゃいますか』なんて丁寧なお出迎えまでしてくれる。
更にはありがたい事に、チャリを置ける場所がないかを聞いたら、
フロントに置いて頂いて構いません

なんて言ってくれる。
なんて素敵なホテル。だいすき。
私のちゃり、まるで看板商品かのような佇まいで鎮座

そして疲れすぎて爆睡、、と言いたい所だが
翌日の走行ルート決めと出発準備、お洗濯、
伊勢待ち合わせの友人に電話、Y氏に無事を知らせる電話、最後にお風呂。
、、とやる事満載。
ホテル到着が夜の23時頃で、寝ようと思って時計を見たらすでに2時。
翌日は朝5時には出ようと意気込むも、どうせ無理よ。と心の声が聞こえる。
だるい、、疲れすぎた、、、
ともかく休もう。。

とベッドに入ったら、
そこからの記憶はない

朝まで爆睡して、気がついたら6時半

すでに出遅れているが、何が何でも朝ご飯のビュッフェを食べたい。
結局テレビなんか見ながら1時間もご飯タイム

8時になり、さすがにやばいやばい、、

と急いで支度をし、出発。
頑張れば今日中に伊良湖岬に到着かもー!!と嬉しさで鼻息荒くなりつつ
ホテルの方にお礼を言って、意気揚々と出発

外は快晴

走る気マンマン

そしてこの時、まさか、本日も荒れ模様となるなどとは知る由もない。
本当に、学ばない私の人生を表すような1日が始まったのでした。
続く