不思議の館 | 星野しづくのブログ『ひと雫』

星野しづくのブログ『ひと雫』

中途半端な霊感体質の女流怪談師 星野しづくの公式ブログ

私は、実際にあった怖い話や不思議な話を集めた
星野しずくの現代版百物語『不思議の館』というブログを運営している。

でも、怖いものはからっきし駄目だし、正直好きじゃない。苦笑
怪談サイトに行く事はあっても、読む勇気がないほどビビリなのだw
それなのに…何故やってるか?というお話を、今日は書いてみる。


幼稚園児だった頃、常識では考えられない現象に遭遇した。
怖いというよりは、ただただ驚いてしまって、母親の元へ飛んでいった。
だけど、そこで待っていたのは母親の罵倒。
その一件で、口にしたら怒られるんだって事を学んだ。

それから何度となく、怪談にするには物足りない程度ではあったが、奇妙な体験を繰り返すようになった。
友達にそんな話をしてみた事もあったが、大抵の場合信じてもらえずに嘘つき呼ばわれされるか、変人扱いされてハブられるハメになる。

人の周りに見える「ふちどりみたいなもの」や、空間に見える「気流らしきもの」も、当たり前ではなく、自分がおかしいのだと気がついた。
相手が抱いてる言葉が聞こえる「異常な地獄耳」も、何か起こる前に漠然と感じ取る「イヤな予感」も、妄想だと思うようにした。
目に見えない何かに助けてもらった話も、目に見えない何かの声も、目に写ったけど現実かどうか怪しいものも、私は誰にも言わなかった。

その内、「言っていい事」と「良くない事」の区別がつくようになり、選んで話が出来るようになっていった。

テレビのエンターテイメントとしての怪談を見たり、時には、似たような体験をしてる人がいたりして、自分の異常ではないかもしれないとも学んでいった。


中には、そういう類いの話を好んで聞く人も居た。その時は、「体験談」ではなく、「聞いた話」として話した。


大人になってから。
ブログを始めてしばらくした頃、思い出せるものを書いてみようかな…?そう思った。
いくつか書き進めるうちに、元々ブログに遊びにきてくれてた人が、「怖いから読みたくない」という人と、「怖いけど読みたい」という人に分かれた。

そこで、別ブログを立ち上げたのが『不思議の館』のルーツになった・・・というお話。


そういえば・・・大人になればなるほど、勘を働かせないようにするのは上手くなっていってたけど。(見えなくもなっていったけど。汗)
一年くらい前から急に、「変な空気」さえ、ほとんど感じなくなった。

怖いのヤダから、ありがたい話けど、
なんで急にそうなったのか…それが不思議(笑)


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■