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ワインの部屋 知識があればワインはもっと美味しい❤️

出会ったワインを勉強も兼ねてちょっと深掘り。
毎日、ワイン開けるわけではないので、ないときはソムリエ/エキスパート試験対策や日本ワイン検定の話も織り込んでいきたいと思います。

今日はポルトガルを見ていきましょう

リスボンの街

 

ポルトガル

ワイン生産量642万hl

赤59.6%、白33.8%、ロゼ6.6%

 

世界のコルクの約半分がポルトガルで生産される

アモリン社は世界最大のコルクメーカーでコルク臭の原因となるTCAのリスクを取り除いたコルクを開発するなど技術面においても世界をリードする

ブドウ栽培面積はドウロが最大(p672表より)

 

主なブドウ品種(栽培面積順)

白ブドウ品種

4.フェルナォン・ピレス(マリア・ゴメス) 8.ロウレイロ 9.アリント

黒ブドウ品種

1.アラゴネス(ティンタ・ロリス/テンプラニーリョ) 2.トウリガ・フランカ 3.トウリガ・ナショナル

 

・フェルナォン・ピレス:フレッシュな白ワインから甘口まで様々なスタイルのワインを造る

・アルヴァリーニョ:国内外で評価が高まっている、ヴィーニョ・ヴェルデ北部で主に栽培されるが近年南部にも広がりつつある

・エンクルザード:ポルトガルの白品種の中で特にオーク樽との相性が良い品種の一つ

・トウリガ・ナショナル:ポルトガル北部原産、ポルトガルを代表する黒ブドウ品種、濃い色調、凝縮した果実味とタンニンが特徴

・バガ:単一で使用される最も代表的な黒ブドウ品種、原産地はバイラーダ地方

・ロウレイロ、アリントはヴィーニョ・ヴェルデでブレンドされることが多いが、ロウレイロは近年、単一品種で造られることが増えている

 

ワイン法と品質分類

ドウロはワイン生産地として1754年に制定、ポルトガルとしては1756年、世界で初めての原産地呼称管理法が成立。1986年のEU加盟に伴いワイン法が整備された

原産地呼称保護ワイン D.O.P.(D.O.C.のラベル表記も可)

地理的表示保護ワイン I.G.P.(V.R.のラベル表記も可)

地理的表示のないワイン Vinho

現在D.O.C.31、V.R.14が認められている

 

伝統的な表記として認められている呼称

Reserva:D.O.C.ワインに使われる呼称でアルコール度数が地域の法定最低度数より0.5%以上高い、ガラス瓶に詰められている、官能検査を通過する等の条件を満たしたもの

 

北部

①ミーニョ

主要D.O.C.

ヴィーニョ・ヴェルデ 

微発泡でアルコール度数が低く爽やかなタイプから、しっかりとしたタイプ、スパークリングワインまで大半が白。

伝統的なエンファルカードなどの仕立て

ドゥリエンセ

主要D.O.C.

ポルト

マデイラ、シェリーと並ぶ3大酒精強化ワインのひとつ

畑をカダストロという土地台帳でランク付け

77%のグレープスピリッツを添加し発酵停止(ワインの度数、糖度により量を計算)

タイプ

 

黒ブドウ原料→レッドポルト

1.ルビータイプ

(スペシャルタイプ)

ヴィンテージ・ポルト

収穫から2年目の7月はじめから3年目の6月までにろ過されずに瓶詰め、長期熟成する。デカンタージュが必要

レイド・ボトルド・ヴィンテージ・ポルト

瓶詰めは収穫から4年目の7月から6年目の年末までに行う。収穫年と瓶詰め年の表示が必要

2.トウニータイプ

小樽で熟成させるなど酸化が進み黄褐色に色調が変わったもの

(スペシャルタイプ)

熟成年数表記トウニー・ポルト

長い年月熟成させることにより色素沈着しトウニー色になったもので10年、20年、30年、40年ものがある。樽熟年数とともに瓶詰め年も記載。デカンタージュは必要ない

コリェイタ

収穫年表示のポート、瓶詰めは収穫から7年後から行う、瓶詰め年も表示

白ブドウ原料→ホワイトタイプ

 

ドウロ 生産地域はD.O.C.ポルトと同じ、品種はポルトより幅広い。酒精強化をしない赤ワインをはじめ、白ワイン、ロゼワインも評価が高まっている。2003年に結成されたドウロボーイズと呼ばれる若い生産者達の活動により酒精強化をしない赤ワインの産地として世界の注目を集める

 

中部

テラス・ド・ダン

主要D.O.C.

ダン 80%が赤ワイントウリガ・ナショナル主体

 

バイラーダ・アトランティコ

主要D.O.C.

バイラーダ 85%が赤ワイン、バガが主要品種

瓶内二次発酵のスパークリングも多く、国内生産の65%を占める

1979年12月認定

コインブラ市の北から海岸の保養地アヴェイロ市の道沿いに40kmにわたるブドウ畑がある

 

⑧リスボン

主要D.O.C.

カルカヴェロス リスボンに近い甘口酒精強化ワインの産地

コラーレス ユーラシア大陸最西端のロカ岬のあたりに位置する、ラミスコ種主体、フィロキセラから守られた接木のない樹

 

南部

ぺニンスラ・デ・セトゥーバル

テージョ川を挟んでリスボンの対岸に位置するセトゥーバル半島

主要D.O.C.

セトゥーバル リッチなマスカットの酒精強化ワイン、温暖な地中海性気候

 

諸島

⑩テラス・マデイレンセス

リスボンから南西に1000kmの大西洋上に浮かぶマデイラ島

1420年頃よりエンリケ航海王が入植しブドウ、サトウキビを栽培、開拓

主要D.O.C.

マデイラ

使用ブドウ品種

白ブドウ品種

セルシアル 比較的冷涼な気候の地域で栽培、酸味を生かした辛口、芳香あるワイン

ヴェルデーリョ 涼しい北部で栽培されることが多い、中辛口、味わい豊か

ボアル 温かい南部地域で栽培されることが多い、中甘口で味わいの豊かなワインに造られる

マルヴァジア 海岸沿いの暑い地域で栽培されることが多い、甘口、濃縮感あるリッチな味わい

テランテス 生産量は極めて少ない。性格はヴェルデーリョとボアルの中間で非常に繊細

黒ブドウ品種

ティンタ・ネグラ・モーレ 島のほとんどの地域で栽培される、収穫量も全体の80%近い、3年熟成タイプに多く、あるいはブレンドに用いられ、辛口~甘口まで幅広い

 

添加するグレープスピリッツ96%

熟成(熱による熟成)

カンテイロ

太陽熱を利用し天然の加熱熱成法、ヴィンテージワインや、10年、15年などの熟成期間が表示されるワインに用いられる

エストゥファ(クーバ・デ・カロール)

人工的な加熱装置、3年熟成などのスタンダードワインに用いられる

 

レゼルヴァ 5年熟成

スペシャル レゼルヴァ(オールド レゼルヴァ)10年熟成

エクストラ レゼルヴァ 15年熟成

 

品種表示のマデイラ 85%以上表示品種を使用

 

単一品種・単一収穫年表記のいわゆるヴィンテージワイン

フラスケイラまたはガラフェイラ

*単一品種なので表示品種100%

 

 

ソムリエ/ワインエキスパート試験対策...ブルガリア

試験には1問でるかどうかですが、いくつかの重要な品種やワードは頭にとどめましょう

メルニク(ストルマ渓谷)のヴィンヤード

 

ブルガリア

栽培面積 2023年の登記上の栽培面積は6.0万ha(耕作放棄地があり実質は5.0万ha)ワイン生産量79.4万hl(2022年) 地理的表示のないテーブルワインが6割を占める

 

ヨーロッパ南東部、バルカン半島に位置し、北部はルーマニア、東部は黒海に接する

ブドウの搾りかすから造るブランデー ”ラキア"

2000を超える土着品種

ワイン醸造の歴史は紀元前にさかのぼる

国際品種(カベルネ・ソーヴィニョンやメルロ等)も栽培

360のワイナリー

 

主な土着品種

白ブドウ

ディミャット 古い固有品種。白ブドウ栽培面積の10%を占める

・ミスケット・チェルヴェン(レッド・ミスケット) ローズヴァレーで栽培されている。高品質な辛口白ワイン

・ヴラチャンスキ・ミスケット ブルガリア北西部ヴラツァ周辺でよくみられる固有品種

・サンダンスキ・ミスケット メルニックとタミャンカを交配

・タミャンカ ブルガリア全土で栽培されるが比較的少量で珍しい品種

・ブルガリアン・リースリング ディミャットとライン・リースリングを交配

 

黒ブドウ

パミッド ワイン用ブドウの11%、シンプルで軽い赤ワイン

ガムザ 東ヨーロッパの他の国々ではカダルカと呼ばれる

・マヴルッド 古い固有品種、プロヴディフ、アセノフグラッド周辺で栽培

・メルニック ブルガリア南西部メルニック地方を原産とする

・メルニック55 交配品種、ストルマヴァレー沿いの地域で栽培

・ルビン シラーとネッビオーロの交配品種

・ルエン 交配品種


 

*東欧諸国の土着品種では、それが白ブドウか黒ブドウかがよく問われます。内容については頭の片隅にでも・・

 

ワイン法と品質分類

①原産地呼称保護ワイン(P.D.O.) 

 かつてのG.D.O.、G.C.D.O.を含む 52の生産地域

②地理的表示保護ワイン(P.G.I.)

トラキアヴァレーとドナウ平原の2つ

 

特定表示

・バリック:500ℓまでのオーク樽でアルコール発酵したもの

・プレミアム・オーク(あるいは新樽詰め):500ℓまでの新しいオーク樽でアルコール発酵したもの

・スペシャル・リザーブ:特定地域で生産され、1年間以上熟成したもの

・スペシャル・セレクション:特定地域で生産され、2年間以上熟成したヴァラエタルワインまたはブレンド。P.G.I.ではブドウの85%以上が当該地域で生産されること

 

単一のブドウ品種を使用する場合は以下のような表示が認められる

・プレミアム:収穫量が、その生産者の全収穫量の1/10以下で、かつ全収穫量の中で最高品質のワインであること

・プレミアム・リザーブ:そのワインが収穫時の最高のロットのワインでありプレミアム・ワインのロットを使い切った後に市場で販売される場合

 

以下はP.D.O.またはP.G.I.に使用できる

・リザーブ:収穫年の11月から少なくとも1年間熟成されたもの

・NewまたはYoung:そのワインがその年に収穫されたブドウから生産され、その年の終わりまでに瓶詰めされたもので翌年の3月1日まで販売可

 

ヴィンテージの表示は、いかなるワインもその年に収穫されたブドウ100%から生産された場合

単一品種を表示する場合はP.D.O.ではブドウの100%、それ以外では85%以上がその品種でなくてはならない

 

*東欧については原産地統制制度について選択肢に他国の略称が入り、どれかを問われることがあります

 

産地

産地は伝統的に4つの地域に分かれる

北部:ドナウ平原 ブルガリアでも最大のワイン産地の一つ 栽培面積はブルガリア全体の30%を占める

南部:トラキアヴァレー 東部は穀類や果物、野菜の栽培が広く行われる農村地帯

他省略

 

2022年版から歴史や地方料理と食材、ワイン法と品質分類など文章が充実していますが、試験的な重要度に変わりはないものと思います

 

*この項目は2025年より資料編として教本本文からは削除となっております。

いよいよフランスも最終回

ヴァン・ド・プリムール、V.D.N.、V.D.L.について見ていきます。

 

ヴァン・ド・プリムール

フランスでは11月第3木曜日からの販売

ラベルに収穫年を記載

 

ここではワインタイプとヴァン・ド・プリムールが認められているA.O.C.が問われます。(教本p726表参照)

 

選択肢ではクリュ・デュ・ボージョレのA.O.C.がよく見られます。もちろんプリムールの販売はありません。

ブルゴーニュ地方のプリムールですが、ほとんどは白のみですが、マコンは白とロゼの2色、コトー・デュ・リヨネは3色認められています。

 

V.D.N.(ヴァン・ドゥー・ナチュレル)

ブドウ果汁の発酵中にアルコールを添加し、発酵を停止させることで天然の糖分が残ったままの甘口ワインとなる

 

各地方で勉強したようなA.O.C.があります。

ローヌ地方

 ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ

 ラストー

コルス地方

 ミュスカ・デ・カップ・コルス

ルーション地方

 モーリィ

 バニュルス

 バニュルス・グラン・クリュ

 リヴザルト

 ミュスカ・ド・リヴザルト

 グラン・ルーション

ラングドック地方

 ミュスカ・ド・リュネル

 ミュスカ・ド・ミルヴァル

 フロンティニャン

 ミュスカ・ド・サン・ジャン・ミネルヴォワ

 

V.D.N.の設問は各地方で出る場合と、V.D.N.、次の項目のV.D.L.の入った選択肢から○○地方のV.D.N.は?という形で出題されます

 

V.D.L.(ヴァン・ド・リキュール)

未発酵のブドウ果汁(一部発酵中の場合もある)にアルコールを添加し、樽またはタンクで熟成する。添加するアルコールは地方によりオー・ド・ヴィー、マール、コニャック、アルマニャックなど異なる。

 

ジュラ地方

 マクヴァン・ド・ジュラ

ラングドック地方

 クレレット・デュ・ラングドック

 フロンティニャン

コニャック地方

 ピノー・デ・シャラント

アルマニャック地方

 フロック・ド・ガスコーニュ

 

特にフロンティニャンはV.D.N.、V.D.L.両方あるので注意です

*コニャック、アルマニャック地方は酒類概論からの出題もあります