「生きている死者からの手紙 104
「生きている死者からの手紙 104」(1914年の出版、ノンフィクション) エルザ・バーカーによる記録 金澤竹哲・訳健康長寿&安楽死を、正心調息法&らくらく毛管運動で実現しましょ。https://www.youtube.com/watch?v=TkUHQtQVZFc&list=PLbPRSTyFexIqLs9eYPCF84D4nS62I20vURaku Raku Workout (らくらく毛管運動)「生きている死者からの手紙」(1914年の出版、ノンフィクション) エルザ・バーカーによる記録 金澤竹哲・訳第42の手紙 非実在の犠牲者(2)「昔から食べているふつうのものです――お肉にジャガイモ、パイやプディング」「あなたは今も、そういうものを食べているのですか?」「もちろんです。あなたはどう?」 私はどう答えたらいいか、わからなかった。私がここの生活を説明したとしても、彼女は理解できないだろう。それは2年前に私たちが地上の同じ町に住んでいたとき、私の精神生活の実態について話しても、理解できなかったのと同じだ。そこで、わたしは言った。「私はあまり食欲がないんです」 すると彼女は、なぜかわからないが、どこか疑わしげな目でわたしを見た。「あなたはまだ哲学に興味がおありなんですか?」と彼女が言った。「ええ。だからあまり空腹を感じないのかもしれません」「あなたはいつも変わっていましたね」「そうですね。しかし――さん、あなたはそうしたことから解放されたいとは思いませんか?」「そういうことから解放されるって?」「ですから、下宿屋とか、気にいらない人や、肉やジャガイモやパイやプディングや、もろもろの物質の影からですよ」「”物質の影”ってなんのことですか?」「食物とかパンとか、あなたがいやいや食べている、本物じゃないもののことです。それらは、実在してはいないのです」「まぁ! あなたはクリスチャンサイエンスを信じているの?」 これには大笑いした。クリスチャンサイエンスの信者が物質界の物質的食物に実体はないと説いているから、霊界の霊的食物に実体はないと説く者クリスチャンサイエンスの信者となってしまうのだろうか? その類推が私の空想力をくすぐった。「では、私があなたをクリスチャンサイエンスに改宗してあげましょう」私は言った。「嫌です!」彼女はとげとげしく言った。「あなたは私に、いろんな流行や哲学にはなにがしかの真理があると信じさせようとしましたね。でも私は一度も信じたことはありません。そして今、私が食べているものは本物じゃないと言うのですね」 私は、この気の毒な女性に彼女の現状を正しく理解させる方策はないかと一瞬考えた。そして良い方策を思いついた。「あなたは、自分が夢を見ているだけだということが理解できますか?」と私は言った。「なんですって!」彼女は言い返した。「そう、あなたは夢を見てるんです。全部夢なんです――下宿屋のことも、なにもかも」「それなら、あなたは私を起こしてくれるでしょうね」「そうしてあげたいのですが、あなたは自分で目覚めなくてはいけないと思いますよ。あなたがここに来る前に、自分が将来どうなると思っていましたか?」「ここってどういうことです?」「だから、死ぬ前のことです!」「でも、わたしは死んでいません!」「もちろん、あなたは死んではいません。誰も死なないのです。しかし、自分の状態が変わったことはわかっていますね」「ええ、変わったことは気づいていました。それも悪い方にね」「最期の病気のことは覚えていますよね?」「もちろん」「そして亡くなったことも?」「ええ、あなたがあれをそう呼ぶのでしたら、覚えています」