趣味の養蜂(飼育から蜂蜜販売まで) 5-2 .病気・ダニの被害
5 -2 病気・ダニの被害
a.ダニ
養蜂家にとって一番の脅威は、ダニの被害である。その予防としてダニ剤の投与は欠かせない。日本で許可されているのは、アピスタンとアピバールの2種類のみである。それぞれ6週間使用し、ダニに耐性を与えない為に交互に投与する。
ダニは、成虫に取り付く以外、封印された巣房の中で蜜蜂の幼虫と同居している。この巣房の中にいるダニには薬剤は届かない。そこで、ダニが活発に活動する夏季においては、女王蜂を2ヶ月程度の期間、王籠に閉じ込めて産卵を抑制する。これにより、巣房内は一時的に空になり薬剤の効力が100%発揮される。
ポリネーション専用の養蜂業者は、年間を通してダニ剤を投与しているとのことである。そのくらいダニの被害は深刻である。趣味の養蜂家としても、養成群については、年間の投与を検討したい。
ただし、野菜用のダニ剤など、法定外の薬剤は使用すべきではない。万が一法定外の農薬が蜂蜜に残留した場合、当該者の回収や廃棄のみならず、その地域の養蜂家全体に影響を及ぼすことになる。
b.伝染病
伝染病は種々あるが、最も恐ろしいのはアメリカフソ病と言われている。
年に一回、蜜蜂の飼育者は、プロ・アマに拘らず、家畜保健衛生所の検査を受けることが義務付けられている。検査は、蜜蜂が産卵を精力的に行っている春に行われ、蜂児のいる群に限り、手数料は1群当たり100円である。その際、担当の獣医師から病気の予防方法や、地域の発生状況等について話を聞くことができる。
また、養蜂協会が、県単位及び全国組織として存在している。養蜂協会に加入して養蜂仲間から情報を収集することも役に立つ。
伝染病の病原菌は、土壌細菌が多い。つまり、罹患は、日常的に起こりうると考えるべきである。その予防は、強群を維持することに尽きると言われている。
なお、伝染病の詳細については、専門書を参考にされたい。