新しいアトピーのクスリの「ミチーガ」って?☆? | いわつき小児科クリニックのブログ

いわつき小児科クリニックのブログ

いわつき小児科クリニック 院長の戸塚隆太です。
お子さまや親御さん方の力になればと思い、
日頃、私が感じていることなどをお話していきたいと考えています。



ミチーガは新しい アトピー性皮膚炎の薬です。


注射剤でワクチンの様にを4週間の間隔で皮下投与します。


アトピー性皮膚炎の「かゆみ」を誘発するサイトカインであるI L-31を抑える薬です。

今年の88日に発売されました。


従来の治療では十分な効果が得られない

13歳以上から成人のアトピー性皮膚炎の方にご使用いただけます。


アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹の皮膚疾患です。


かゆみに伴う「かきくずし」は、さらに皮膚症状を悪化させ、


さらに痒みが増すという悪循環になります。


仕事や学業における集中力の低下


よく寝れないなど睡眠の質の低下などを引き起こします。


アトピー性皮膚炎のかゆみの原因物質としてヒスタミンがよく知られていますが、


抗ヒスタミン薬では完全に抑えられないとされており、


アトピー性皮膚炎のかゆみにはIL-31が中心的な役割を果たすと考えられています。


ミチーガはIL-31をターゲットとする薬剤であり、

今までの治療で効果が不十分なアトピー性皮膚炎のかゆみ抑制効果が期待できます。


IL-31はかゆみだけでなく、炎症や皮膚のバリア機能低下にも関与していると考えられています。


ミチーガ投与後も、外用療法(ステロイド外用薬やプロトピック軟膏、保湿剤など)を併用しながら治療いただきます。


投与後すぐ次の日から4週間後までには効果がみられるといわれています。


今のところ新薬なので、発売後1年間は自己注射ができないため、4週間ごとの来院での投与が必要になります。

(今後来年からは自己注射も出来るかもしれません。)


ぜひ外来にてご相談ください☆☆