冬の冷えを改善する漢方って☆ | いわつき小児科クリニックのブログ

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いわつき小児科クリニック 院長の戸塚隆太です。
お子さまや親御さん方の力になればと思い、
日頃、私が感じていることなどをお話していきたいと考えています。


当帰四逆加呉茱萸生姜湯・

トウキシギャクカゴシュショウキョウトウ


血行をよくして冷えた体を温め、冷えによる痛みをとる薬です。


「四逆」の「四」とは四肢、「逆」とは「逆冷」のことで、体の末端から冷えが上がっていくことを意味します。


よく使われるのは冷え症の改善で、手や足の先の冷え、とくに下肢の「しもやけ」にも使われます。


冷えによって悪化する痛みもあわせて改善します。

手足の冷えにともなって悪化するような下腹部痛、腰痛、頭痛などにも効果があります。


冷え症の女性の月経痛の改善に役立つこともあります。



人参栄養湯・にんじんえいようとう


「朝鮮人参」を主薬として、栄養状態の改善効果が期待できることから「人参養栄湯」と名づけられています。


病後などの体力低下、手足の冷え、貧血ぎみなどの症状がある人に用いられます。


「補中益気湯・ホチュウエッキトウ」や

「十全大補湯・ジュウゼンタイホトウ」と同様に


体が弱っているときに体力を回復させる「補剤」として使われています。


「人参養栄湯」は食欲不振や、咳などの呼吸器症状の改善にも良いとされます。




八味地黄丸・ハチミジオウガン


高齢者に用いられることが多い薬です。


体力があまりなく疲れやすく


寒がりで特に手足や腰から下が冷え、夜間にトイレへ行くことが多いような人によく用いられます。


下肢〜腰の痛みやしびれ、かすみ目など、老化にともなう症状に用いられます。


冷えにともなう痛みを取るのによく用いられる「附子ぶし」が入っています。


附子ぶし」により、体を温めることで、中高年によくみられる足腰などの痛みやしびれの改善をはかります。


まだまだ寒い日が続きます。

体を温めて免疫もあげていきましょう。

ぜひ外来やオンライン診療、電話診療にても、ご相談ください☆