夏の皮膚炎に漢方薬という選択肢☆ | いわつき小児科クリニックのブログ

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いわつき小児科クリニック 院長の戸塚隆太です。
お子さまや親御さん方の力になればと思い、
日頃、私が感じていることなどをお話していきたいと考えています。


今年は暑くて皮膚が荒れた方が多い印象でした。

皮膚炎には、一般的には四つの漢方が推奨されています。

消風散(しようふうさん)  

石膏という成分が多いので皮膚を冷やすイメージの漢方でかゆみや炎症を抑える漢方です。

アトピー性皮膚炎などの慢性の皮膚炎や蕁麻疹などの皮膚疾患に使われる漢方薬です。

クリームや軟膏などの外用剤や抗アレルギー薬との併用もできます。

② 白虎人参湯(びゃっこかにんじんとう)

石膏などの成分で皮膚を冷やし潤いと清熱作用があり

特に顔がほてったり、顔の赤みが強い方に効果のある印象です。

夏の野外でのスポーツや畑仕事などで、顔がすごくほてったり、のどが乾くなどの熱中症の予防などにも使われます。

もちろん、クリームや軟膏などの外用剤や抗アレルギー薬との併用もできます。

③ 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

乾燥による痒みなどの皮膚の症状をおさえるイメージのある漢方薬です。

蓄膿症になりやすい方や扁桃が腫れやすい方やニキビができやすい方に向いている漢方です。

もちろん、クリームや軟膏などの外用剤や抗アレルギー薬との併用もできます。

温清飲(おんせいいん)

乾燥があり痒みのあり皮膚炎に、同時に炎症もある皮膚炎をおさえるイメージの漢方薬です。 

やや肝機能高めたりやや体質改善も期待できる漢方です。

もちろん、クリームや軟膏などの外用剤や抗アレルギー薬との併用もできます。

  
また、今年はマスクで顔が荒れたりして、

また夏は温度や湿度が高いので、ニキビ化膿性の湿疹が多くみられます。

<化膿性湿疹>

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

抗菌効果の期待できる漢方薬です。急性の炎症にも効くイメージです。

もちろん、クリームや軟膏などの外用剤や抗生物質や抗アレルギー薬との併用もできます。

<ニキビ>

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

清熱作用と肝機能を高めた解毒の作用により皮膚炎やニキビを治すイメージの漢方薬です。

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

適応がにきびのみの漢方薬です。

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

抗菌効果の期待できる漢方薬です。
急にワルくなった炎症あるニキビにも効くイメージです。

もちろん、3つともクリームや軟膏などの外用剤や抗生物質やビタミン剤や抗アレルギー薬との併用もできます。

顆粒や細粒以外にも錠剤もありますので、苦味が苦手な方は錠剤で☆
是非外来にてご相談ください☆

高校生からの友達が池袋で
漢方と中医のクリニックをやっていて
いつも漢方の教えて貰ったり相談に乗って貰ったりしています☆
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孝和堂クリニック