アトピー性皮膚炎の脱ステロイドについて☆ | いわつき小児科クリニックのブログ

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いわつき小児科クリニック 院長の戸塚隆太です。
お子さまや親御さん方の力になればと思い、
日頃、私が感じていることなどをお話していきたいと考えています。

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「アトピー性皮膚炎にステロイド軟膏や保湿剤を使わない」

という、ごくまれな治療法があります。

もちろん良くなる人もいますし、

良くなった例も見た事があります。

ただしトラブルも経験してます。

前職は総合病院勤務でしたが、

脱ステロイド軟膏治療中に、

SSSS (ブドウ球菌熱傷様皮膚炎症候群)

になり入院になった、

そんなケースを数例は経験しています。

( もっとひどいケースも…
私にとってもトラウマなので、これ以上はひかえます…)

アトピーの脱ステロイド軟膏の治療をする場合には、

悪化した時にかかれる所、

入院できる病院と連携した方が良いと思います。


ただ、そこまで追い込まれてしまう親御さん患者さんに、

ステロイド軟膏に対して、

アトピー性皮膚炎について、

私も含め十分に時間がとれないのが、

また相談の場が少ないのも、

社会的な問題だと思います。


あとは一番に「相手の立場になれて考えてあげられているのか?」

とも思っています。

とても反省した出来事が先日がありました。

日々 心を、あらたに自分に問いかけたいと考えています。

( もちろん保湿剤や適切なステロイド軟膏の塗布が、日本皮膚科学会でも認められている標準治療法です。)
 

(皮膚はバリア臓器です。とても荒れている時は、皮膚感染症に気をつけてください。
SSSS 以外にも伝染性膿痂疹( とびひ )
ヘルペス感染症( カポジ水痘様発疹症)
などが大変です。)