何故、赤前小学校(避難所)なの? | 粘着されまくり

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粘着されているので、基本放置です。

「何故、赤前小学校(避難所)へそんなに注力しているの?」

これは自分自身、頻繁に聞かれる質問である。


確かに自分自身、赤前小学校(避難所)とは縁もゆかりもない。


3月11日(金)の東日本大震災以降、自分自身車に物資を満載し、宮城県北から岩手県の沿岸部、いわゆる「被災地」の避難所などを訪問し続けた。

それらの中で、自分自身一番強い印象を受けたからである。


そもそも赤前地区とは小さな集落であり、そこに住んでいる地域の方達が大多数、赤前小学校(避難所)へ避難生活を余儀なくされている。

理由はその小さな集落自体が、津波で大きく被災を受けたからである。


数え切れないくらいの避難所を回ったが、同避難所を訪問した時点で、自分の知る範疇では唯一「取り残された避難所」だと思ったからである。


物資も無い、食料品も配給される僅かな量(当時)を、お年寄りや子供たちを中心に回していた。

働き盛り世代の方たちは「一食、二食くらい食べなくても死ぬことは無いから」と、優先的にほかの人たちへ譲り合っていた。

この光景を見たのは、震災発生後1ヶ月以上経過した4月19日(火)だった。


「未だに、こんなところがあるのか」と正直驚いた。

近隣の避難所は物資も豊富で、3食最低限の食事を取ることが出来るところが多数。

物資が豊富な避難所へ行き、物資を譲って貰うことも出来たはずなのに、それさえも行っていない。


素朴に、何故それらを行っていないのかを、避難所に避難されている方に聞いてみた。

「元々小さな集落なので、その集落が協力していけば何とかなる」

「子供の頃から、助け合う心を教わっているから、みんな欲が無いんだ」

ほか、自分から見たら「こんな状況下(当時)で、何故その様なことが実践出来るんだ」と思った。


当時は避難所の治安の悪化や、物資の争奪まがいのことも色々なところで聞こえてきたにも関わらず、避難所全体が、細く、ほのぼの生活している実態を垣間見た。


その時点で全ての避難所は、各種学校から切り離されて、行政の管轄へと移行していた。

だが同校は違った。

副校長(女性)を筆頭に、休日も無く、昼夜問わずで、避難所へ避難されている方達へ各種支援を続けていたのである。

130名の避難者と共に、避難所で寝食を共にしている状態だった(現在も)。


それらの実態を知るにつれ、赤前小学校(避難所)へ対し、自分自身の優先順位を一番上げて、各種支援活動を行うことになる。

これはご自身も被災者である、仙台のおっちゃんも同じ気持ちです。




もう一つ、自分自身がよく聞かれる質問があります。

「何故、各種ボランティア団体に依頼しないのか」または「何故それらの団体へ属さないのか」である。


確かに各種ボランティア団体は多数存在している。

だが自分の知っている限りでは、どこの団体も、皆様からご支援いただいた心温かい物資が「どこへ」届けられているのかを、個々には公にしていない団体が多いと思う。

ここで誤解していただきたくないのは、決してそれらの団体などを非難などしているわけでは無いので、ご承知おきください。

逆にそれらの団体へ対しては、困っている避難所(被災者)を一人でも多く助けて貰いたいと応援しています。


自分や仙台のおっちゃんのスタンスは、その心温かい救援物資を、「どこに届けているか」を至らないとご指摘なさるかもしれませんが明確にしているつもりです。


現在、心温かい救援物資を頂戴している、赤前小学校(避難所)へ避難されている方より自主的に「お礼状を送ります」との申し出があったくらいの「感謝の気持ち」を直接届けたいと言う意思にも心を打たれたことも事実です。


自分から「それを行うと相応の金額(切手代)がかかるから、そのお金を自立のための一助に使った方が良いのでは」と言ったところで、全く聞く耳を持ってくれない。

逆に、その位の頑固さが大好きなのは言うまでもありません。




自分宛に送付いただいた、心温かい救援物資の納品書類は全て赤前小学校(避難所)へと置いてきています。

日々つれづれ

住所氏名が特定できる方へは、一番感謝していると自覚なされている避難者自身がお礼状を書き、その足でポストへ投函するとのことなので、しばしお待ちいただければ幸いです。





最後に

小さい車では到底運べないような大きな荷物もあるので、近日中には必ず、よく宅配業者が使っているようなトラックをレンタルし、ほかの物資とまとめて一緒に届けます(緊急品は都度運びますが)。


現在避難所の求めるニーズは多様化しています。

それは「何も無い状態からの再出発をするため」であり、日常生活へ戻るためでもあります。


現在も引き続き、Amazonの「ほしい物リスト」へ適宜追加掲載などを行っておりますが、どうか趣旨ご理解の上、ご協力いただける方だけで構いませんので、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

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