東海旅客鉄道株式会社(JR東海)のリニア中央新幹線は、山梨、静岡、長野の3県にまたがる南アルプスを横断し、2027年に品川-名古屋間の開業を目指しています。(1512月に本格着工)南アルプスを貫くトンネルは世界有数の長さの約25キロメートル、地表からの深さは最大1400メートルに及びます。地下水脈など自然環境への深刻な影響が指摘されています。

  

 静岡市は2018713日、2014年から実施している建設工事予定地の動植物調査を行い、2017年度調査結果で、「ミヤマスミレ」、「ヤマトイワナ」、「ホソバハナウド」など41種の重要動植物を確認したと発表しました。(JR東海の調査では確認されていません)

 調査はリニア工事で自然環境が変わる可能性がある工事用トンネルの入り口など実施し確認されたものです。「ミヤマスミレ」は、静岡県のレッドリストの絶滅危惧類に指定され、近い将来野生での絶滅の危険性が高いとされています。 

 

自然を壊すリニアは本当に必要ですか?

 

山梨、静岡、長野の3県にまたがるを貫く山岳トンネル。南アルプスは日本列島の背骨であり、財産です。全長25キロメートルものトンネルを掘った自然への影響はないのでしょうか。何も聞かされていません。

そもそも、リニア新幹線は日本国民が便利に利用する鉄道ではなく、一部の利用者への便宜とJR東海が日本で試験営業してから、海外へ技術輸出したいがためのリニアだと思っています。

リニア新幹線の動きを見てみると「開通させる」ことが目標ありきで浮足立っている現状の中、沿線住民の反対運動があることはマスコミでもほとんど報道されていません。

リニア新幹線の巨大プロジェクトはどのような課題を抱えているのか、一度確認する必要があるのではないでしょうか。

狭い日本でリニアは本当に必要でしょうか。