カジノを含む統合型リゾート(IR)法案が立憲民主党など野党が強く抗議する中、15日の衆院内閣委員会で、自民、公明、日本維新の会の賛成多数で可決されました。野党は依存症対策や管理委員会の公正性などの問題点を指摘し、50時間の審議を求めていましたが、与党は19日の衆院本会議で強行可決し、20日までの会期を延長したうえで今国会での成立をねらっています。

 

このカジノ法案について、私が思うに世論の支持を得ていないうえ、審議で出された問題点の説明が不足していることが次々に明らかになっています。朝日新聞世論調査では、今国会で成立させることについて「その必要はない」という回答が71%で、自民党支持層に限っても57%に上っています。

そもそもカジノは日本に必要なんでしょうか。安倍晋三首相はカジノを含むIRを観光の目玉とする考えで、「わが国を観光先進国へ引き上げる原動力」と強調しています。日本を観光先進国とするその考えは理解し、賛成できますが、なぜカジノをつくらなければならないのでしょうか。

私は、安倍政権が成し遂げられない財政再建を5年延ばし2025年としましたが、そのつけをカジノ事業者からの税収によって賄おうとしているとしか見えてなりません。

 

明らかに、安倍政権の政治は行き詰っています。そして新潟知事選勝利によって気をよくした安倍政権は、国民の過半数が反対する憲法改悪を突き進むこととなるでしょう。(イラストはyahooより)