24日(月)に東成区の府立成人病センターの跡地開発について、副知事に「大学、大学院等の高度教育研究機関を誘致すること」とする松井知事宛の提言書を提出致しました。写真は本日の毎日新聞朝刊です。
大阪維新の会府議団では一昨年からプロジェクトチームを立ち上げ、私はサブリーダーとして、また地元選出議員としてこの問題に取り組んで来ました。私は議会で度々この問題を取り上げ、また独自にアメリカで視察調査を行うなど調査、検討を重ねて来ましたが、同僚議員の皆さんや地元の皆さんの後押しを受け、この度このような形で提言書を提出させて頂くことができました。
この成人病センターは一部地元住民の皆さんが移転に反対される中、3年前の私の選挙の際も地元で大きな争点となりました。当時現職の相手方の候補が反対運動を繰り広げられましたが、私は移転建替に賛成の姿勢で選挙を戦い、結果、一騎打ちを制して当選させて頂きました。そして有識者会議の移転建替すべきとの提言も踏まえ、老朽化と狭隘化を解消して最新設備を導入し、がん死亡率が高い大阪の現状を改善すべく隣の中央区の大阪府庁南側空地に建て替えることに賛成する議決が府議会でなされたという経緯があります。この移転案に賛成した際には、当時の橋下知事から「一部地元の皆さんが反対される中、大阪全体のことを考え移転に賛成するという岩谷議員の姿を見て、地方議員が新しい時代に入ったと感じる」と議会答弁されたことを思い出します。
私は大阪府民全体の命と健康を考えて移転には賛成するが、この跡地には大阪と東成にとって必ず今以上にプラスとなるものを創るとお約束して来ました。
大阪市内中心部には大学がありません。大阪の都市としての競争力強化と魅力向上、そして新産業育成の観点から市内中心部に大学が必要であることはこれまで何度も指摘されて来ました。成人病センターがある東成区森之宮地域は、最寄駅の大阪環状線森ノ宮駅、地下鉄中央線・長堀鶴見緑地線の森ノ宮駅から徒歩3分。森ノ宮駅は大阪駅から約10分で、側には大阪城公園があるという好立地です。大学がキャンパスの都心回帰傾向を強める昨今の状況からして、必ずや引き合いはあると考えています。
また好立地でありながら高齢化した住宅密集地でそのポテンシャルを活かし切れていない森之宮地域にとっても、若い学生が集まることで活気が生まれ、街が大きく変わることは間違いありません。
折しも府が設置した有識者による「大阪医療戦略会議」の提言書が先月公表され、その中で超高齢社会において多様な世代が高いQOLの中で共生しつつ、ヘルスケア関連産業の育成も図る「スマートエイジングシティ構想」の具体的候補地として森之宮地域があげられています。このスマートエイジングシティ構想には大学の立地促進も明記されているのです。
示し合わせたわけではなく、有識者会議と我々の提言がこの地への大学の立地促進という方向で一致したことも、注目すべきことです。
3月5日の府議会一般質問で登壇し、松井知事にこの提言に対する考えなどをお聞きする予定ですので、またご報告致します。また大阪府議会ホームページからWeb中継、録画がご覧になれますので、注目して頂ければ幸いです。