映画 誰も守ってくれない 感想。 | 岩日記

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劇場映画感想。

「誰も守ってくれない」 9
小学生女子児童刺殺事件の犯人は未成年の少年で
刑事たちが犯人の自宅に乗り込んで逮捕するシーンと
同時刻、学校で楽しく遊ぶ中学生の犯人の妹のシーンを
交互に台詞なしで見せるという分かりやすくて
悲劇への不安が高まるオープニングで幕を開けるシリアスドラマ。

予想される加害者家族に対する社会的制裁で
加害者の家族の自殺などを防ぐために
非公式に保護の任務につく主人公の刑事を佐藤浩市
保護される犯人の妹を志田未来

しかし佐藤も夫婦別居中という身の上で
見かねた娘がお膳立てした家族旅行を目前に控え
突然言い渡された加害者家族の保護という特殊な任務に
最初は早く切り上げたい感じで現場に向かうんですが
娘と同じ年頃の志田を待ち受ける壮絶な悲劇を目の当たりにして、、、

という流れですね。
掴みから目の離せない展開で
加害者宅の前に詰めかけるマスコミ
家の中では呆然とする両親を取り囲む警察の偉い人たち
凶悪事件なんで、と慣れた段取りで
裁判所の人とかが次々と書類を出して
じゃ、まずは今後犯人の家族とわからないよう離婚してもらって
すぐ再婚して奥さんの名字になってもらいますね、と
淡々と、異様なやりとりが続きます
志田が「お兄ちゃんだけ名字違うなんておかしい」と抵抗しても
スーツの偉いおっさんが
これから一生追いかけられるんだよ、の一言で終わり
教育委員会の人もいて当然のように休学手続き
この一連のシーンの
あっさりした役場みたいな雰囲気はむしろ恐ろしくて強烈ですねw

まあこの後も胸をえぐるような展開ですよw
加えて佐藤の過去の事件のトラウマとか
ドラマの見どころは多いですね。
もう文句なし、といきたいところだったんですが

佐藤と志田を追うのはマスコミだけじゃなくて
どう見ても2ちゃんとかニコニコ動画を連想させる
ネットユーザーたちが本名晒しやら画像晒しやらやるわけなんですけど
このネット関連の描写だけが古いというか極端というか
ネットしないお母ちゃんとかが想像した
「怖いインターネット」みたいな感じなんですよw
オタク風な奴らが不気味にハンディカメラで撮影したり
アニメのシール張ったノートパソコンで刑事殴ったりw

非常に出来の良いシリアスドラマだけに
こういう過剰演出が逆に浮いて白けてしまうんですよねぇ
ここさえ他と同じようにもう少し淡々と、リアルに描いてくれたら
本当にもう文句なしだったんですが、、、

まあでも役者さんも主役脇役とも凄く良かったし
きつい話ながらも決してブルーなラストではないし
むしろ綺麗にまとまって、相当面白かったですよ。

邦画シリアスと言えば去年のクライマーズハイも良かったし
このジャンルは国産もかなりいけてるんじゃないですかね。