宇宙好きの皆さん、こんにちは!

デジタル化推進アカデミーの岩田敏彰です。

 

2023年10月に富山市で開催された第67回宇宙科学技術連合講演会のセッションの紹介をしています。

プラネタリーディフェンスという言葉はわかりますか? 直訳すると惑星防衛ということになります。ここでいうプラネタリーは地球のことです。地球防衛ということです。宇宙人の侵略から守るという意味ではなく、小惑星や彗星との衝突から守る、という意味で使われています。

最近は観測技術が発達し、地球近辺の小惑星についてもたくさん発見され、3万個も地球軌道に近づく可能性があるそうです。

このセッションでは8件の発表がありました。扱われている課題としては、より小さい小惑星の発見方法と軌道決定、衝突しそうな小惑星の回避方法、衝突の影響の解析方法、教育や普及活動、市民意識の調査などでした。

具体的な発表については

・Tomo-e Gozenという高性能カメラを使った微小地球接近天体の観測

・地球接近小惑星の軌道解析

・NASAが行う小惑星衝突実験との熱赤外観測の連携

・小惑星に弾丸を超高速で衝突させたときの弾丸の形の影響

・一般市民が小惑星衝突とその関連要因を調べることができるようになる方法

・日本スペースガード協会の多岐にわたる事業の概要紹介

・国際宇宙航行アカデミーが主宰する惑星防衛会議の活動とSDGsとの関連性

・日米での惑星防衛に焦点を当てた社会調査結果

皆さんは、小惑星や彗星が衝突することがわかったら、どうしますか?