ある日の午後、保証会社から電話が掛かってきた。
「こちら保証会社カー〇、です」
「いつもお世話になってます」
「先ほど、FAXでいただいた申込書の件ですが」
「はぁ? 申込書?」
「はい。内容に不備がありまして…」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい」
「…」
「何をおっしゃっているのか、よく分からないんですが…」
「ですから、申込書の内容に不備があるので送信者のオーナー様に連絡させていただきました」
「もしかして、電話する相手を間違えていませんか?」
「なぜです?」
「私は申込書なんか送っていません」
「おかしいですね、確かに届いていますけど」
「私、FAXは持っていますが、貴社に申込する時はいつもWEBにアップロードしてますけど」
「そーですか、でも実際、受け取っているんです」
「お聞きしますが、物件名は何ですか?」
「□□□□□です」
なに~、確かにうちの物件だ
「ちなみに申込書の不備って何ですか?」
「生年月日と年齢が違うんです、1969年生まれだから55歳のはずなのに、申込書では61歳となっているんです」
自分の歳まちがえる奴いるか?
「申込者は誰になっています?」
「◇◇△△さんですけど」
し、知らん…
それ、いったい誰やねん?
心当たりが無い…
これはミステリーか
…続く
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