●前回の話 ガテン系のオヤジ【3】
オヤジ「おまえ、不動産屋だろ!」
「はぁ? 違います、不動産賃貸業ですけど…」
オヤジ「いーや、おまえは不動産屋だ! この前の仲介業者と同じ事を言ってやがる!」
なんか、よー分からんが怒りが込み上げて来た
今までこのオヤジの高圧的な態度に内心腹が立っていた、が、それを押しコロして辛抱してきたが、もう限界だ…
「仮に、
俺が不動産屋だとして…
だから、どーなんだ?」
オヤジ「俺に貸したくないから、イチャモン付けてるだけだろ」
普通の大家はここで否定する。だが俺は普通の大家じゃない…
「そーだよ、あんたには貸したくない」
オヤジ「ふ、ふざけるな!」
「ふざけてるのはどっちだ! えー歳したオッサンが去年の年収は0円、今は無職…んな奴が、一軒家を借りれる訳ないだろーが」
オヤジ「・・・」
「それから、初対面の相手にべらんめえ調でしゃべる常識の欠落した奴とは、もうこれ以上、話したくない」
オヤジ「・・・」
「内見は中止。とっとと、帰れ!」
オヤジ「ふん、言われなくたって帰るわい」
ガテン系のオヤジは、すごすごと帰って行った。
これでよかった…と思いたい
ボンビーや無職でも、若ければ、いい方向に化ける可能性もあるが、このオヤジの年齢では無理だ。
よく不動産のセミナーやコンサルが、「空室を放置するより、家賃下げて入居者入れた方が得策」とかぬかしているし、そー思ってる大家も多い。だが、それは、まともな入居者が前提の話であって、そーじゃない場合は、空室の方がはるかにマシだ。
幸いこの家は問合せが多い、そのうち、いい店子が見つかるだろう
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